写真 OTBグループが、「マルニ(MARNI)」の新クリエイティブディレクターにメリル・ロッゲ(Meryll Rogge)を任命した。先月同職の退任を発表したフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)の後任となる。
フランチェスコは、2016年に創業者 コンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)の後任として同職に就任。2017年秋冬コレクションから2025年秋冬コレクションまでを手掛けた。同氏の退任発表後、後任候補として「ホダコヴァ(HODAKOVA)」のデザイナー エレン・ホダコヴァ・ラーソン(Ellen Hodakova Larsson)とともに、メリルの名前が挙がっていた。
メリル・ロッゲは、ベルギーのヘント生まれ。アントワープ王立芸術アカデミー在学中に「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」の下でキャリアをスタート。その後「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」ウィメンズ部門のチーフデザイナーとして4年間経験を積んだ後、2020年に自身のブランドである「メリル ロッゲ(Meryll Rogge)」を設立した。2022年にはLVMHプライズのセミファイナリストに選出されたほか、2024年には女性デザイナーとして初めて「ベルギー ファッション アワード」のデザイナー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞。2025年の「アンダム ファッション アワード(ANDAM fashion award)」ではグランプリを獲得した。
マルニCEOのステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)は、今回の任命に際し「マルニにメリルを迎えられることを、大変嬉しく思います。彼女は卓越したクリエイティブな才能を持ち、インスピレーションを与えてくれる存在です。そのヴィジョンと専門性は、この素晴らしいブランドの未来を形づくるうえで、重要な役割を果たしてくれると確信しています」と語った。
メリルは、「マルニという、独自のスピリットを持つメゾンに加わることができ、大変光栄に思います。歴代のクリエイティブ・ディレクターたちによって築かれてきた役割を引き継ぐことは、身の引き締まる思いであり、同時に大きな刺激でもあります。私たちの世界観の共鳴を感じ取ってくださり、この素晴らしい機会を与えてくれたレンツォとステファノに、心から感謝しています。これからマルニの未来を形づくっていくことに、とてもワクワクしています」とコメントした。