堤真一、先祖は大阪・北新地で呉服屋「戦争で財産没収されて…」平和の大切さ語る

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2025年07月17日 20:27  ORICON NEWS

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映画『木の上の軍隊』大阪先行上映会舞台あいさつに出席した堤真一(C)ORICON NewS inc.
 俳優の堤真一(61)が17日、大阪市内で開かれた映画『木の上の軍隊』大阪先行上映会にW主演を務めた山田裕貴(34)と共に登壇し、映画への思いを語った。

【写真】仲良し!2人だけの舞台あいさつで楽しそうだった堤真一&山田裕貴

 1945年の沖縄・伊江島で実際に起きた出来事をもとにした同作は、伊江島で激しい攻防戦が展開される中、2人の日本兵がガジュマルの木の上に身を潜め、終戦を知らずに潜伏生活を続けた約2年間を描く。原案は作家・井上ひさしさんが手がけた舞台作品で、今作は全編沖縄ロケで撮影。伊江島に実在するガジュマルの木の上での撮影も行われた。

 舞台あいさつが行われた大阪・梅田の思い出を聞かれた堤は「北新地ありますよね。あそこにですね、母方の父が呉服屋をやっておりまして。母は幼い頃には馬車に乗ってたっていう話を聞いたことがあるんですけど、これ(映画)で描かれている同じ戦争ですべて財産を没収されてなけなしで、母はじいさんの実家である奈良の方に行って、おじいさんは満州で商売やって失敗したっていう…」と自身の先祖について打ち明けた。

 その上で同作品について、「反戦の映画ではもちろんあるんですけど、作品自体が被害者であるとか、英雄であるとかそういうものではなくて、いかに生き延びることが素晴らしいか。生き残ることが恥とされた時代になんとか生きるその姿…。今の時代では当たり前のことが、あの当時は許されなかったかっていうことを通じて、今がいかに平和かっていうことに気付くだろうし、この平和を守っていかなきゃいけないっていう思いもあるし。見終わった後に良い映画だなってほんとに思いました」と映画への思いを語った。

 山田も「戦争はダメなんだって、もちろんダメなんですけど、そこを訴えかけたいわけではなく、価値観の違う2人がどうやって一緒に生きていくか。今の僕たちの世界では当たり前の幸せが過去にはそうでない時代があって。僕も含めてなんですけど、それを見つめ直す、そういったことを伝えている映画になるのかなっていうのは、すごく思いました」と同意していた。

 なお、25日より全国公開。

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