コブクロ・小渕健太郎 大阪・関西万博テーマソングに込めた“こんにちは”の想い「世界中の人に知ってもらえる言葉になってほしい」

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2025年07月17日 21:00  TOKYO FM +

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コブクロ・小渕健太郎 大阪・関西万博テーマソングに込めた“こんにちは”の想い「世界中の人に知ってもらえる言葉になってほしい」
放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」(毎週日曜15:00〜15:50)。7月13日(日)の放送は、コブクロの小渕健太郎さんをゲストに迎えて、お届けしました。


(左から)パーソナリティの小山薫堂、小渕健太郎さん、宇賀なつみ



◆大阪・関西万博のテーマソングを制作

コブクロは、黒田俊介さんと小渕健太郎さんによる音楽デュオです。1998年9月に結成し、2001年に「YELL〜エール/Bell」でメジャーデビューを果たしました。「ここにしか咲かない花」「桜」「蕾」など、多くの名曲を生み出し、今もなお多くの人々の心を動かし続けています。

現在、コブクロは2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のアンバサダーを務め、オフィシャルテーマソング「この地球(ほし)の続きを」を発表しました。オファーが届いたのは5年ほど前のことで、小渕さんは「ちょうど万博の誘致が大阪に決まり、テーマソングの話が出てきたときに声をかけていただきました」と振り返ります。インディーズ時代に大阪の街角でストリートライブをおこなっていたコブクロに、「万博を盛り上げてほしい」という思いが託されました。

当時、大阪・関西万博で決まっていたのは「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマと、公式キャラクター・ミャクミャクのシンボルマークだけ。具体的な内容が見えていないなかで、楽曲のイメージを膨らませていったといいます。

「万博は世界のイベントですし、いろんなものが見えるんだろうなっていう“ドキドキ感”を曲に封じ込めたいと思いました。映画やCMと違って、万博は詳細がまだわからないので、僕なりにイメージする万博を歌詞にしました」と、小渕さんは笑顔で語りました。

◆歌詞の「こんにちは」に込めた想い

「この地球の続きを」は、メロディと歌詞が並行して制作されました。そのなかでも、サビの冒頭「こんにちは」という言葉には、特別な意味が込められています。1970年の大阪万博の公式ソング「世界の国からこんにちは」へのオマージュであると同時に、「こんにちはってすごく明るい言葉。世界中の人に知ってもらえる言葉になったらいいな」という小渕さんの願いが込められています。

楽曲制作だけでなく、小渕さんは実際に万博会場にも足を運びました。最初に訪れたのは、小山がプロデュースしたパビリオン「EARTH MART」です。案内を受けながら館内を巡り、「目で見るだけでなく、手で触れて感じる展示だったので、人に話したくなるパビリオンだなと思いました」と、感想を述べます。この言葉に、小山は「もう名誉応援団長ですね!」と笑顔を見せました。

◆長年デュオを継続している秘訣は?

コブクロは2024年、結成25周年を迎えました。同年9月には記念アルバム『QUARTER CENTURY』をリリースしています。「25年後も一緒にやっていると(結成当時から)思っていましたか?」という問いに、小渕さんは「(結成時は)その日を生きるのに必死で、ガソリン代もないなかでやり続けていましたね」と、懐かしそうに話します。転機となったのは、商店街で「桜」を歌ったときのこと。自然と人が集まってくる光景を目にし、「いつか日本中の人に僕らの歌を聴いてもらえるかもしれない」と希望を抱いたといいます。

長年にわたってデュオを続けてこられた理由については、「昔は1つのことをよくするためによく言い合っていたこともあったけど、今は信じ合う、許し合う、お互いのダメなところも理解したうえで頼り合うようになりました」と言います。また、コブクロ流の“絶対ケンカをしないコツ”は、「ケンカしないと決めること」といいます。感情が高ぶったときは、その決意が自分をセーブしてくれると語ってくれました。

7月16日(水)、コブクロにとってメジャーデビュー後初となるミニアルバム『THIS IS MY HOMETOWN』をリリースします。タイトル曲「THIS IS MY HOMETOWN」では、故郷をテーマに地元への愛を歌い上げています。さらに、2002年に制作され、これまでライブで数回しか披露されてこなかった幻の楽曲「おさかなにわ」も収録。やしきたかじんの名曲のカバー「大阪恋物語」のニューアレンジ音源や、「この地球の続きを」のスペシャルバージョンも加わり、大阪への思いが詰まった1枚となっています。


小渕健太郎さん



◆手紙を書きたい場所は「賑やかなカフェ」

番組のテーマ「手紙」にちなみ、小渕さんが「手紙を書きたくなる場所」として挙げたのは、東京にあるお気に入りのカフェでした。周囲の雑踏のなかで、静かに心を整える時間を大切にしているといいます。「周りの人がワイワイ喋っているのがいいんですよね。手紙を書いたり大事なことをしています」と話します。

「ノイズが心地よいですか?」という問いに、「はい。集中しすぎない、ちょっと頭が散漫な状態でやりたいことをやるのが得意なんです」と答える小渕さん。一方で、曲作りの際はスタジオにこもり、まるで“修行”のようにメロディを紡いでいくといいます。そして、「曲を作らない日を決めている」と明かし、「メロディが降りてくる日は、自分でわかるようになってきました」と、創作における独自のリズムも教えてくれました。

番組では、小渕さんが姉に向けて手紙を読む場面がありました。ぜひ、放送をチェックしてみてください。

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<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY'S POST
放送日時:毎週日曜 15:00〜15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/post/

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