DA PUMP、3年ぶりアルバム引っさげてライブ　テーマは温故知新　ISSAがルーツを語る「アクターズ魂は今でもある」

　ダンス＆ボーカルグループのDA PUMPが17日、東京・渋谷のNHKホールで全国ツアー『LIVE DA PUMP 2025 BACK 2 DA UNITY』の東京公演を開催した。

【ライブ写真】さすがの貫禄！キレッキレのパフォーマンスをみせたDA PUMP

　3年ぶりのオリジナルアルバム『BACK 2 DA UNITY』（発売中）を引っさげた8会場8公演のツアーの東京公演。今年6月11日でデビュー満28周年を迎えたDA PUMP。本ツアーは「原点回帰」「温故知新」をテーマとし、DA PUMP往年の代表曲メドレーから、約3年ぶりとなるアルバム収録の新曲まで新旧織り混ぜたセットリストに。

　トータルプロデュースをISSA、音楽面をTOMO、演出面をKIMIが中心となって手掛け、メンバー内でこだわり抜いて作り上げたライブパッケージに仕上がった。ライブでは、バックダンサーが全曲参加しておらず、2022年の全国ツアー『LIVE DA PUMP 2022 DA PUMP TOUR DA POP COLORS』以来の約3年ぶりとなる生バンド編成で、メンバーの生歌唱・生パフォーマンスの比重が大きいシンプルかつ濃密な内容になっている。

　開演前に取材も実施し、ISSA、TOMO、KIMIが参加。ISSAは「『BACK 2 DA UNITY』は、原点回帰、温故知新、自分たちのルーツ、育ってきた音楽とかをもう1回見直すことをコンセプトに作ったアルバム。それを引っさげての新作ツアーですし、過去曲もいい意味でブラッシュアップさせて、今のDA PUMPしか見せられないようなライブの内容になってるんじゃないかなと思います」と話した。

　KIMIは「ようやく僕たちのやりたい楽曲、振り付けを、自信持ってファンの皆さんの前でパフォーマンスできるのはすごくうれしいことなので。今までの歴史を知ってる方もいれば、『U.S.A.』以降から知ってる方もいると思うんですけども、共存して精いっぱいパフォーマンスしたいと思います」と意気込み。

　TOMOは「アルバムを引っさげて、というライブなんですけど、制作段階からみんなの意見や選曲だったりを取り入れた。それぞれ思い入れある曲があったり、振り付け担当したり。ダンスジャンルに関して、幅広いダンスジャンルを僕らの魅力かなと思うので、その辺も乗っかったステキなライブになってるんじゃないかな」とした。

　そんなISSAはDA PUMPのルーツを問われると「DA PUMPのルーツは沖縄なので。（沖縄アクターズスクールの）アクターズ魂みたいなものは今でもありますし、そういうものがやっぱり根付いてる」としながらも「東京に30年ぐらいいるので、そこでさらにブラッシュアップしてきたものが今のDA PUMPだと思う」と力説。「去年よりも今年の方がより仕上がっている。去年の1年間を経て、いろんなことを経験していますし、積んできているものもあるので。たぶん今の最高なものを見ていただけるんじゃないかなとは思います」と力を込めた。

　トータルプロデュースをしたことについてISSAは「たまには」と笑う。それでも「音の部分でこだわりたかったので。細部のこだわりまで結構突き詰めて結構やってきた。みんなで連携取りながら、いい音楽に仕上がってると思う。こっち側でもセッションが盛り上がって、それがお客さんに届けられる。さらなる相乗効果みたいなものが、実際に2公演やってきてわかた。一体感のあるライブになったかなと思う」ときっぱり。そして「4人のころの振りをわざとやったりしている。僕らもトータルで『BACK 2 DA UNITY』になっている。楽しみながらやってこれた」と明かし、「Rhapsody in Blue」などで往年の振り付けも披露しているそう。

　また、ISSAは沖縄アクターズスクールについて「バイブスでは入っているところがある。俺からは拭いきれないので」と話し、残るメンバーについても「みんな、もうアクターズの一員なんで」とにやり。『沖縄アクターズスクール大復活祭』に参加しており、TOMOとKIMIは「ようやく3年目ぐらい」と笑っていた。立ち位置は“新人”だそうでKIMIは「小さい子たちにもあいさつするので」としながら、TOMOは「ISSAくんをずっと見ているとイズムが入ってくる。温故知新にはそういう意味もある。イズムは受け継いでいると思います」と語っていた。

　この日は、「Pon da SKY,Pon da STAR」、「SUSHI PARTY」などを披露。集まった新旧のファンをわかせていた。