18日夜も九州で滝のような雨 長崎県では線状降水帯発生の恐れ 北海道も大雨に注意

0

2025年07月18日 17:55  日本気象協会

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日本気象協会

写真

今日18日夜にかけても九州北部は大気の状態が非常に不安定で、雷を伴って滝のような非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。長崎県では今日18日夜のはじめ頃にかけて線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。北海道でも明後日20日にかけて大雨に注意が必要です。

西日本で大気の状態が不安定 非常に激しい雨も

今日18日も高気圧の縁に沿って暖かく湿った空気が流れ込んでおり、西日本では大気の状態が不安定となっています。

活発な雨雲がかかり、1時間に長崎県長崎市長浦岳では69.0ミリ(3時26分まで)、高知県本山町で55.0ミリ(5時51分まで)と非常に激しい雨が降りました。

12時間降水量は高知県いの町本川で251.0ミリ(2時20分まで)、長崎県平戸市で149.5ミリ(17時00分まで)と雨量が多くなっています。

今日18日夜のはじめ頃にかけて長崎県で線状降水帯発生の恐れ

画像B

今日18日17時現在も九州西方の海上には所々に積乱雲があって北上しており、九州北部地方を中心にこの雨雲が次々とかかっています。

九州北部地方では今日18日夜にかけて、引き続き大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った激しい雨(1時間30ミリ以上50ミリ未満)や非常に激しい雨(1時間50ミリ以上80ミリ未満)が降り、大雨となる所があるでしょう。長崎県では今日18日夜のはじめ頃にかけて線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

明日19日18時までに予想される24時間降水量は多い所で
佐賀県 40ミリ
長崎県 100ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがあります。

土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

北海道では明後日20日かけて大雨の恐れ

画像C

また、北海道でも大雨の恐れがあります。今日18日から明後日20日にかけて前線が北海道の北に延び、前線に向かって暖かく湿った空気が流入するため、大気の状態が不安定となるでしょう。断続的に1時間に30ミリ以上の激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。雨の降り方は、明日19日未明から明け方が一旦ピークとなるでしょう。

明日19日18時までに予想される24時間降水量は多い所で
日本海側北部    120ミリ
日本海側南部    120ミリ
太平洋側西部     80ミリ
オホーツク海側北部  60ミリ
オホーツク海側南部  60ミリ
その後、明日19日18時から明後日20日18時までに予想される24時間降水量は多い所で
日本海側北部    100ミリ
日本海側南部    100ミリ
太平洋側西部     50ミリ
オホーツク海側北部  80ミリ
オホーツク海側南部  60ミリ

大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。

土砂災害の前触れは

画像D

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

    ニュース設定