スカイマーク、737MAX導入へ準備着々 10月にもシミュレーター訓練開始へ

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2025年07月18日 19:00  TRAICY

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スカイマークは7月18日、新たに導入したボーイング737-8型機のフルフライトシミュレーター(FFS)を公開した。

FFSはカナダ・CAEの「7000XR」シリーズ。機外の景色を投影する3台の映像投影装置や、6軸方向に動くモーション装置でコックピットや機体の動作を忠実に再現でき、加速度を感じながら実際の航空機を操縦している感覚で飛行訓練を行うことができる。

FFSの導入にあたっては、装置の性能や機能が実機と同じであることを証明する国土交通省航空局(JCAB)の認定検査を受ける必要がある。認定水準はビジュアルやモーション、振動、音響など、装置の性能によってレベルAからレベルDまでの4段階に分かれており、このレベルが高いほど「実機に近い動きができる」ということになる。新たに導入したFFSは4月に検査を実施し、最上位の「レベルD」認定を取得した。

スカイマークは737-800型機のFFSを2009年と2010年に1台ずつ導入しており、今回導入した737-8型機のFFSと合わせて3台のFFSを運用する。同社運航本部 訓練審査部 SIM管理課の田沼潔課長によると、パイロットや整備士の訓練や試験、審査だけでなく、実機で発生したイレギュラー現象や、実機に搭載するデータベースの検証にも活用するという。

スカイマークは現行のボーイング737-800型機の後継機として、13機の737-8型機と7機の737-10型機を発注済み。737-8型機については、2026年3月にも初号機を受領する見通しだ。FFSはすでに稼働可能な状態にあり、パイロットの訓練開始は「(初号機)デリバリーの半年前、10月頃を想定している」(田沼課長)という。

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