
ジャズドキュメンタリー映画『ミュージック・フォー・ブラック・ピジョン ――ジャズが生まれる瞬間――』のDVDが10月1日に発売される。
『ジャズな映画 名作100ガイド』にも掲載された同作は、デンマークの実験的ドキュメンタリー映画監督ヨルゲン・レスとアンドレアス・コーフォードが、ジャズギタリストのヤコブ・ブロを追って、彼と共演してきた世代や国籍を超えた音楽家たちの生き様と交流を描いた作品。「ただひたすらテープを回す」という伝統的なジャズの手法で撮影されたレコーディング風景や、ジャズプレイヤーたちの日常に加え、彼ら自身が演奏することの感覚や音楽の意味について語ったポートレートが記録されている。
10⽉4⽇、5⽇にはヤコブ・ブロ、高田みどりが出演する『EACH STORY』が⻑野・五光牧場オートキャンプ場で開催される。
【原雅明(rings)のコメント】
この映画は、デンマーク出身のジャズ・ギタリスト、ヤコブ・ブロの、14年間に渡る音楽と旅のドキュメントであり、「ジャズとは、音楽とは何だろう?」という問いに答えるミュージシャンたちに寄り添い、その音と言葉を丁寧に美しく捉えていく。正解はなく、正しい道筋は自分で見出さないとならないが、それはとても魅力的で、一人ひとりを輝かせる。ミュージシャンであれ、リスナーであれ、この映画から鼓舞されるものは必ずあるはずだ。