タレントの北野武(78)が18日、都内でSCOグループ新CM発表会に出席した。
「テクノロジーで『人生105年活きる』を創造する」をビジョンに、歯科医療の未来を支える企業。新CMでは北野がピアノで作曲家の久石譲氏の「Summer」を演奏し、「人生、全力で活きる」とメッセージを込める。
ピアノの演奏は「撮影の2、3日前に言われた」と明かし、「家のピアノは調律が合っていなくて、譜面を見て弾いたけど音が合っているか合っていないのかわからなかった。指使いは合っていると思って撮影に行ったら全然ダメでした」と苦笑い。続けて「それだけやったなら、ギャラをもっともらえばよかった」と漏らし、笑いを誘った。
最近の仕事ぶりを問われると「ここ何年かでCMに出るようになって、映画も新しいオファーが来て、リタイアの態勢ではいたけど、いろんなオーダーが来るのはありがたいね。忘れられていないんだな」と笑みを浮かべた。続けて「最近はアジアの仕事も多くなって香港にも行った。それも映画のおかげで、若い方も熱狂してくれているので、まだいろんな仕事があるのはありがたい」と感謝を繰り返した。
「人生、全力で活きる」をテーマにメッセージを求められると「漫才師のころは寄席があって、出番がなくてもおじいちゃんおばあちゃん芸人が若手にたかって、マージャンでインチキをしたり酒を飲んだりするいい時代があった。映画の現場では今でも、リタイアしたカメラマンや照明さんが用もなく撮影所に遊びに来て指示してくれたりするけど、CGの技術者が1つのテーブルでものを作る時代。先輩たちに一緒に仕事をしてもらって教えてもらうというのは減ってきている」と語り、「医療の面は、そのあたりは解決してきていると思うけど、今度はお年寄りと若手が一緒の話題で笑い合えるにはどうすればいいかを考えられる時代が来てほしい」と願いを込めた。
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