就任会見をする東京高検の川原隆司検事長=18日午後、東京都千代田区 東京高検検事長に17日付で就任した川原隆司氏(60)が18日、記者会見し、「検察が役割を果たすためには国民の信頼が何よりも重要。微力ながら力を尽くしたい」と抱負を述べた。
これまでのキャリアで印象深かったこととして、東京地検時代の2006年、警視庁が特別捜査本部を設置する本部事件係を担当したことを挙げた。「被害者の無念や遺族の悲しみを深く感じた。捜査に当たる警察官には頭の下がる思いだった」と振り返った。
検察官による不適正な取り調べが問題になっていることについては、「公共の福祉と基本的人権にバランスよく配慮し、検察権を行使する」とした上で、「できる限り国民の皆さまに対して検察の考え方を説明し、ご理解を受けていく」と述べた。