
蒸し暑い日が続いています。気温の高さだけでなく湿度もプラスされて、エアコンなしでは生活できないくらいの暑さですよね。
そんな中、突然我が家のルームエアコンが壊れてしまいました。
慌てて家電量販店で新しいものを購入しましたが、設置まで1カ月かかるとのこと。すでに暑くて体調を崩しそうなのにどうしよう……。そんなとき、ルームエアコン設置までのしのぎとして購入したのが「スポットクーラー」でした。
スポットクーラーはここ数年で性能がアップし、家庭用の小型タイプも増えてきました。
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今回の記事では、筆者が購入した「ZAFRO スポットクーラー」について、使用感や注意すべきポイント、メリット・デメリットを合わせて紹介します。スポットクーラーの購入を検討している人は、ぜひチェックしてみてください。
●買ってすぐ使える「スポットクーラー」
スポットクーラーとは、通常のエアコンと同じく、取り込んだ空気を冷却し、冷たい風を送り込む空調機器のこと。スポットクーラーは室外機と室内機に分かれていないので、工事不要ですぐに使い始めることができます。そのため筆者のように緊急で購入する人や、今すぐ部屋を冷やしたい人におすすめの家電製品です。
また、ルームエアコンの取り付けが難しい場所にも設置できるのが大きな利点です。
使用の際には、室内から排気ダクトを出して排熱を屋外に出すのが理想ですが、窓のない部屋やガレージのような場所であっても使用は可能。排気ダクトをドアの隙間から廊下に出したり、シャッターの隙間から屋外に出したりすることが可能であれば、仕切られた空間をある程度冷やすことができます。
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部屋を冷やすだけのパワーはありつつも、室外機が無いため本体サイズは小さめです。キャスター付きで簡単に移動できるモデルもあります。
また「ノンドレン」式なら、内部で発生する水(ドレン水)の処理も必要ありません。
工事不要なのにしっかりと部屋を冷やし、不快な湿度も下げてくれる。ポイントさえおさえれば、難しい手間なく、快適に使用することができます。
●スポットクーラーで部屋は冷える? 実際に使ってみた
スポットクーラーの購入を検討する際、スポットクーラーで部屋はちゃんと冷えるのか、という点がもっとも気になると思います。
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実際に使ってみた筆者の答えは「YES」です。ただ、一般的なルームエアコンのように「電源を入れれば部屋全体がすぐに冷える」というのは、さすがに難しいです。
しかし、部屋を冷やすための条件を整えることができれば、スポットクーラーでもちゃんと部屋は冷えますし、湿度もしっかり下げることが可能です。
では、スポットクーラーを効果的に使用する条件とは、どんなものがあるでしょうか。
まず、しっかりと部屋を冷やすためには、排気ダクトを室外に出す必要があります。
排気ダクトを外に出すためには、付属の窓用パネルを設置したり、上記写真のような多少の工作をしたりする必要があります。
我が家は窓が特殊なため、プラダン(プラスチック製ダンボール)を使用し、ダクトの大きさに合わせて丸く繰り抜いてから、防水テープなどで隙間を埋めています。
また、窓が常に開けっぱなしになってしまうため、開けた窓につける窓用の鍵を設置するのも必須です。
どうしても多少の手間がかかってしまいますが、排気ダクトを窓から出すことで部屋をしっかりと冷やすことができるため、この点は妥協せずに進めたいところです。
●購入前・使用時に気を付けるべきポイント
まず購入前ですが、本体の大きさを確認し、設置予定の場所に置くことができるか事前にチェックしましょう。
また、スポットクーラーの対応畳数をチェックし、使用する部屋全体を冷やすことができるのかの確認も必要です。対応畳数よりも1〜2畳程度広めでも、サーキュレーターを使用したり、仕切りを使ったりすることで、しっかり冷やすことは可能です。
次に冷房能力ですが、我が家では広めのリビングでの使用を想定していたため、冷房能力2.0kWのスポットクーラーを選びました。スポットクーラー1つで部屋全体を冷やしたい場合は、冷房能力2.0kW以上のスポットクーラーがおすすめです。
最後に排水ですが、ドレン水の処理が必要ない「ノンドレン」タイプを選ぶのがおすすめです。ノンドレン方式なら排水の手間がなく、長時間使い続けることができます。
●スポットクーラー、買って良かった?
筆者は今回、暑くなったタイミングでルームエアコンが壊れてしまったため、新しいものの設置までのしのぎとしてスポットクーラーを購入しました。
本体価格は3万円弱とお手頃で、設置も思ったほど難しくなく、想像よりも部屋を涼しくすることができました。そのため、家族とともに「買って良かった」という感想に至りました。
電気代はエアコンより割高になりますが、暑さで体調を崩すよりよほど良いと考えています。
ただ、新しいルームエアコンの設置が終わったら、スポットクーラーが要らなくなるのは懸念点です。
我が家の場合は、友人に譲ることになっているのですが、長期間の自宅保管は非常に場所を取ります。筆者のように緊急的に購入する場合、使用後はそのまま保管するのか、誰かに譲るのか、また今後も継続して使用する場合でも、冬場の保管スペースを確保してから購入するのがおすすめです。