その差0.021秒。スーパーフォーミュラ第6戦富士は野尻智紀が坪井翔を僅差で下し通算23回目のポールポジションを獲得

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2025年07月19日 10:30  AUTOSPORT web

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野尻智紀(TEAM MUGEN) 2025スーパーフォーミュラ第6戦&第7戦富士
 全日本スーパーフォーミュラ選手権第4大会は7月19日(土)、静岡県の富士スピードウェイで第6戦の公式予選が行われ、野尻智紀(TEAM MUGEN)がQ2で1分22秒417を記録。通算23回目のポールポジションを獲得した。2番手は0.021秒差で坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が続いた。


●Q1はA組が坪井、B組は岩佐がトップに。B組では珍しいトラブルも

 7月18日(金)からフリー走行がスタートしたスーパーフォーミュラ第4大会。7月19日(土)は朝から晴天に恵まれ、『スーパーフォーミュラ夏祭り』と題したイベント盛りだくさんの週末ということもあり多くのファンが訪れるなか、9時10分から第6戦の公式予選がスタートした。Q1のA組開始時の気温は気温28度/路面温度38度というコンディションで、前日11時から行われていたフリー走行1回目よりもやや低いなかで始まった。

 11台が出走したA組では、残り1分30秒ほどというタイミングでアタックが展開されていった。ここで1分22秒578を記録しトップに立ったのは、昨年も7月の富士で優勝を飾り、8月にはF1のTPCテストも決まった坪井。野尻が1分22秒697で2番手に続いた。前日のフリー走行1回目でトップタイムだった阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)は3番手につけた。

 一方、このレースがスーパーフォーミュラ/フォーミュラ・ニッポン参戦100戦目の記念となる大嶋和也(docomo business ROOKIE)は、0.080秒差でQ1突破にわずかに届かず7番手という結果に。またJUJU(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)は最終アタックで1分23秒278を記録し9番手につける好走をみせたが、走路外走行によりタイムを抹消されてしまうことに。またザック・オサリバン(KONDO RACING)も走路外走行でタイム抹消となった。

 A組に続いて9時25分からスタートしたB組は、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を先頭に続々とピットアウトしていったが、牧野がピットレーンを出た直後、岩佐歩夢(TEAM MUGEN)がピットレーン出口に差しかかったタイミングでピットレーン出口の信号が赤に。後続が足止めされてしまうことになり、一度各車は1周してピットに戻り、9時35分から再開されることになった。場内では出口の信号機のエラーという情報が伝えられたが、非常に珍しいコースインのやり直しとなった。

 仕切り直しとなったB組も、チェッカーラップでアタックが展開されていくが、ここで1分22秒675を記録したのは岩佐。フリー走行2回目首位だったイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)は2周連続でのアタックを行い、1分23秒049を記録し2番手に。3番手には大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が続いた。ランキング首位の牧野は1分23秒250で4番手となった。なお高星明誠(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)は1分23秒533で10番手につけたが、走路外走行でタイム抹消となった。


●Q2は野尻と坪井が超僅差の争い

 B組の遅れの影響もあり、10分遅れで始まったQ2は、Q1を勝ち抜いた12台が出走。気温31度/路面温度43度まで上昇するなか、残り1分30秒ほどからアタックが展開されていった。

 ここで上位は1分22秒台中盤のタイムを続々と記録していくが、A組で2番手だった野尻が1分22秒417という好タイムを記録。これに続き、A組トップだった坪井が1分22秒438を記録するも0.021秒届かず。野尻が通算23回目のポールポジションを獲得してみせた。坪井は僅差の2番手だったが、このふたりだけが3番手となった福住仁嶺(Kids com Team KCMG)を0.335秒離す速さをみせた。

「Q1では自分たちのなかでうまくピースを組み合わせられていない印象がありましたが、Q2に向けてエンジニア、チームもピースを完璧にはめ込んでくれたので、あとは僕がまとめるだけというところでした。ここまでは良い仕事ができたと思います」と野尻。

 一方2番手となった坪井は「Q1の印象からまとめきれればポールポジションが獲れるかと思っていましたが、セクター3がうまくいかず、僅差で獲れませんでした」と悔しい表情を浮かべた。

 4番手はフリー走行でセットアップに悩んでいた大湯で5番手には岩佐がつけることに。6番手は牧野となった。ランキング2位の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)はQ2での走路外走行によりベストタイムが採用されず。12番手という位置となった。

 スーパーフォーミュラ第6戦の決勝レースは15時15分から予定されている。

[オートスポーツweb 2025年07月19日]

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