21年、22年の全日本ダート種牡馬ランキングで首位 血統表でよく見る名馬「ヘニーヒューズ」を深堀り

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2025年08月12日 08:00  netkeiba

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父にヘニーヒューズをもつアジアエクスプレス(撮影:下野雄規)
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【ヘニーヒューズ】

 現役時代、アメリカでキングズビショップS(G1・ダ7ハロン)、ヴォスバーグS(G1・ダ6ハロン)など4つの重賞を勝ちました。

 アメリカで種牡馬となった当初は、期待に応えたとはいいがたい成績でしたが、3年目の産駒から米G1を11勝した女傑ビホルダー(Beholder)が出現しました。

 日本での成績は、種牡馬として輸入される前から優秀で、外国産馬や持込馬のアジアエクスプレス、モーニン、ヘニーハウンド、ケイアイレオーネが重賞を勝ちました。日本の種付けで誕生した産駒には、ワイドファラオ、タガノビューティー、アランバローズ、アマンテビアンコ、ペリエール、セラフィックコール、セキフウなどがいます。2021、2022年に全日本ダート種牡馬ランキング(中央平地ダート+地方)で首位に立ちました。

 重心の低いパワフルな馬体で、基本的にはスピードを武器としますが、配合によって幅広い距離で産駒が活躍しています。

 母の父としては、アメリカで名牝モノモイガール(Monomoy Girl)が誕生しています。日本ではまだ産駒が出始めの時期なのですが、ヒヤシンスSや青竜Sで2着となったプロミストジーンが出ています。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「オーストラリア競馬の統計が年をまたいだ表記になっているのはなぜですか?」

 北半球と南半球は季節が逆です。北半球が夏ならば南半球は冬です。そのため、南半球のサラブレッドは、北半球とは約半年ずれて誕生します。CBC賞を勝ったインビンシブルパパは9月生まれです。ニュージーランドや南アフリカなどと同じく馬齢は8月1日に更新されます(北半球は1月1日)。

 それにともなって競馬も、8月1日から新シーズンが始まり、翌年7月31日まで続きます。競馬の統計は年をまたぐ形となるため、「2024-25」といった表記になるわけです。

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