テオ・プルシェール、プジョー9X8でのWECフル参戦が決定。バンドーンに代わり2025年最終戦でデビューへ

0

2025年09月15日 12:00  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

テスト&リザーブドライバーから昇格し、2025年最終戦よりプジョー9X8のレースシートを得るテオ・プルシェール
 WEC世界耐久選手権に参戦するプジョーは9月11日、現在テスト&リザーブドライバーを務めているテオ・プルシェールが、2026年にレースシートへと昇格すると発表した。また、2025年最終戦のバーレーン8時間レースでは、チームを離脱するストフェル・バンドーンに代わって94号車プジョー9X8から早期デビューを果たすことも、合わせて明らかにされている。


■プジョーを離脱する“もうひとり”は誰か

 バンドーンがジェネシス・マグマ・レーシングのLMDhプログラムに加入するとの憶測が高まるなか、プルシェールの昇格は有力視されている状況であった。ベルギー出身のバンドーンの契約は、9月末に行われる第7戦富士6時間レース後に終了となる予定であり、ABB FIAフォーミュラE世界選手権におけるマセラティMSGチームからの離脱も同時に予定されている。

 バンドーンは2023年にプジョー・ハイパーカー・チームのリザーブドライバーに就任し、同年の富士ラウンドでは負傷したニコ・ミューラーの代役としてレースに参戦し、その後、2024年にはフルタイムのレースドライバーへと昇格していた。

 バンドーンはまた、先日行われたWEC第6戦『ローンスター・ル・マン』において雨のレースを3位で戦い抜き、表彰台獲得に貢献していた。

「プジョー・トタルエナジーズ・チームを代表して、ストフェルのプロ意識、献身的な姿勢、そしてこの2年間我々と共有してくれたすべての経験に感謝したい」と、プジョーのテクニカルディレクター、オリビエ・ジャンソニーは述べている。

 プルシェールは、第6戦明けにサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われたテストで9X8をドライブしたばかりだ。

 2023年FIAフォーミュラ2チャンピオンであり、NTTインディカー・シリーズにも参戦経験のあるプルシェールは、今年初め、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズLMP2のアルガルベ・プロ・レーシングで、プロトタイプカーでのレースデビューを果たしている。

「とても嬉しい。プロのレーシングドライバーになるという夢を叶えてくれたプジョー・トタルエナジーズ・チーム、そして僕を支えてくれた皆様に感謝する」とプルシェールは語った。

「ル・マン24時間レースで優勝を果たした、豊かなモータースポーツの歴史を持つプジョーを代表できることを誇りに思う。プジョー9X8のステアリングを握り、最高峰カテゴリーのこの伝説的なレースのスタートを切るのが待ちきれない」

「バーレーンでロイック(・デュバル)とマルテ(・ヤコブセン)とともレースデビューできることをとても嬉しく思う。バーレーンは大好きなサーキットで、F2とカートですでに素晴らしい成功を収めている」

 プジョーは今月初め、ニック・キャシディとの契約も発表しており、これはバンドーンに加え、少なくとももうひとりのドライバーがハイパーカーのラインアップから外れることを意味する。

 ミケル・イェンセンとヤコブセンは、他のメーカーからもっとも注目を集めるドライバーであり、2027年にマクラーレンがハイパーカー・プログラムをスタートさせる際には、両選手が獲得ターゲットになるものと考えられている。

 その一方で、ポール・ディ・レスタも、マクラーレンのプロトタイプカー・プログラムを運営するユナイテッド・オートスポーツとは、長年にわたる関係を築いてきている。

[オートスポーツweb 2025年09月15日]

    ニュース設定