「きがつきゃゴミやしき」片付けない反抗期息子に、母がキャラ弁ならぬ“イヤがらせ”海苔弁当「わかる!」「ウチもゴミ屋敷寸前」

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2025年09月15日 15:10  まいどなニュース

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『きがつきゃ もうすぐ ゴミやしき』と卵で困り顔も添えて/Yukie Hamazakiさん(@kyge.191292)提供

部屋に溜まっていくペットボトル、山積みの靴下や服――片付けない反抗期の息子に対し、母親が取った対抗策は、お弁当に海苔文字でメッセージを込める“嫌がらせ弁当”でした。「ペットボトルや始めんの?」「きがつきゃ もうすぐ ゴミやしき」などの直球な言葉を詰め込んだ“メッセージ弁当”は、やがて親子の心のやりとりの記録にもなっていきました。

【お弁当の写真をもっと見る】「ペットボトルや始めんの?」「何本ためるつもり?!」息子への直球メッセージが続々

このお弁当シリーズをInstagramで公開しているのは、2児の母・Yukie Hamazakiさん(@kyge.191292)です。

Yukieさんの長男は、音楽や料理など好きなことにはとことん熱中する一方、片付けや洗い物にはまったく関心を持たないタイプ。中学1年生の終わりごろから反抗期が始まり、目つきも態度も一変。何か言えば親子喧嘩になる、そんな毎日が続いていたといいます。

部屋の様子も日に日に悪化。お弁当箱や水筒は出し忘れ、ベッド脇には飲みかけのペットボトルがずらりと並ぶことも。

「ゴミ屋敷のような状態で我慢できず掃除した翌日に、『部屋にゴキブリが出た!』と騒がれた時は、『自分が悪いんだろー!!』『絶対退治なんかしない!!』と宣言しました」(Yukieさん)

そんなある日、直接言葉で伝えるのはもう限界だと感じたYukieさんは、お弁当に“海苔文字”を仕込むことを思いつきます。「ぬれたくつしたありえん!」「つけっぱなし・ぬぎっぱなし、やめてくれ」など、海苔を切り抜いてメッセージを添える“嫌がらせ弁当”作戦が始まりました。

制作には最初、2時間近くかかったといいますが、続けるうちに腕も上がり、高校3年生の頃には1時間以内で仕上げられるように。息子さんの反応は基本的に「無」。むしろ「やめてくれ」と言われたこともありましたが、「じゃあ母の言うことを聞いてくれ〜、聞かないならやめない!」と返し、作戦を継続。

「そのうち息子も“やらせておけばいいや”と思ったのか、何も言わなくなりました(笑)」とYukieさん。

一方で、こうした“海苔文字弁当”の日々を記録したInstagramの投稿には、思春期の子どもを持つ親たちから多くの共感の声が寄せられました。「わかる!うちもたまってます」「うちもゴミ屋敷寸前」といったコメントに加え、息子さんの見事な(?)散らかしっぷりには「男の中の男だわ」と感心(?)する声も。母と息子の静かな攻防が、思いがけず話題となったのです。

そんなある日、息子さんが「部屋掃除をする」と宣言。しかし、きれいになったはずの部屋の真ん中には、大量のペットボトルの山が残されていました。

「詰めが甘いなと思いました。案の定、何日もそのままでした」(Yukieさん)

それでも、あの手この手でメッセージを送り続けた母。ある日、思いがけず息子に届いた瞬間が訪れます。それは受験日のお弁当でした。

この日だけは、いつもの“嫌がらせ”ではなく、「大丈夫!」「おちついて」「深呼吸」「リラックス♪」と、全力の応援メッセージを海苔文字に込めました。

すると、普段はほとんど反応を見せなかった息子さんから、LINEで「ありがとう」と感謝のメッセージが届きました。

「母的には本当に嬉しかった」とYukieさんは振り返ります。

当時は思春期真っ只中だった長男ですが、「障がいのある弟(次男)に対する愛情の深さは、親でもかなわないなと思うほどでした」とも話します。

現在、長男は社会人2年目。一人暮らしをしていますが、「大学生になっても片付けられない性分は変わりませんでした。きっと今も部屋は汚いんじゃないかな(笑)」と笑います。

最後に、同じように「片付けない子ども」に悩む親たちへ向けて、こんな言葉をくれました。

「いくら言ってもやらない時はやらないし、やる気スイッチが入らないと動かない。だから『諦めも肝心』です。当時の私にも『イライラするだけ無駄だから諦めた方がいい』と言ってあげたいですね(笑)」

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