契約延長を目指すモンツァ、アップグレード作業を進める。グランドスタンドの拡張やランオフエリアの改良も予定

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2025年09月16日 07:10  AUTOSPORT web

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2025年F1第16戦イタリアGP トップを走るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
 F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、イタリアのモンツァ・サーキットについて、昨年合意されたアップグレードの第2段階が来年のグランプリまでに完了しない限り新しい開催契約を獲得できないだろうと繰り返し警告していたが、ACIイタリア自動車クラブの新会長ジェロニモ・ラ・ルッサはアップグレードの完了を保証した。先週末のF1第16戦イタリアGPの後、イタリアのメディアに対しラ・ルッサは、「モンツァは本格的に前進している」と述べ、「ドメニカリは我々の進歩に満足していると私に言った」と明かした。

 ラ・ルッサがACI会長として全権を握るのは12月初旬からとなる。これはイタリアだけのことだが、クラブの新経営陣は大統領の承認を得る必要があり、その手続きが完了するまでに何カ月もかかるためだ。しかし、ラ・ルッサはすでに会長代行を務めており、イタリアの同僚たちに「ステファノ・ドメニカリはモンツァの長所と短所をよく知っている」と説明した。

「彼はスポーツ大臣アンドレア・アボディの前でも、私に話した。彼はこれまでの進捗に満足しているが、まだ進行中の作業を完了し改善するよう全員に要請した」

 ラ・ルッサは、「我々は約束を守っている」と主張した一方で、「まだやるべきことはたくさんある」と認めた。

「グランプリは誰もが望んでいるイベントであり、それを維持するためにはチーム一丸となって努力を続け、イタリアが持つ組織力を発揮しなければならない」

「モンツァには特別な歴史があるが、現状に甘んじるわけにはいかない」

 F1とモンツァの現行契約における最後のレースとなる来年のグランプリまでに、何が行われるのかと問われると、ラ・ルッサは次のように説明した。

「グランドスタンドとホスピタリティエリアの拡張と改良、また、トイレやアクセスの改善を行う。適切な環境でより多くの人々を迎えることが目標だからだ」

「ジャーナリストには新しいプレスルームが不可欠だろう」

 また、コースの安全機能のアップグレードを行うとして、「ランオフエリアを改良する」ことも明らかにした。

「最も差し迫った選択肢は、公園コンソーシアムおよびロンバルディア州との間ですでに非常に実りある形で進められている、契約更新に向けた対話を継続することだ。投資計画やF1との新契約締結には長期的な視点が不可欠だ」

[オートスポーツweb 2025年09月16日]

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