特売の卵が売り切れ、客から求められた「弁償と土下座」 店長の対応に感動……でも、その本音にビックリ【漫画】

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2025年09月16日 14:50  まいどなニュース

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クレーマーからの土下座強要(吉谷光平さん提供)

理不尽なクレームや迷惑行為、いわゆるカスタマーハラスメントに頭を悩ませている人は少なくありません。漫画家・吉谷光平さんがX(旧Twitter)に投稿した『悪質なカスハラおばさんを撃退する話』には、そんな現場のリアルが描かれています。

【漫画】『悪質なカスハラおばさんを撃退する話』(全編を読む)

物語の舞台は経営立て直しのために訪れたスーパーマーケットみつはし中央店。主人公の麦田がバックヤードに入ると、人手不足に苛立つ店長がいました。挨拶を交わした麦田は、急遽アルバイトの代わりにレジに入ることになります。そして慣れない作業に戸惑う中、特売の卵が売り切れていたことを詐欺だと訴えるお客さんに、弁償と土下座を迫られるのでした。

その後、土下座を迫られ困っている麦田を見て店長が駆けつけ、毅然とした態度でクレーマーを撃退します。店長の対応に感動した麦田は、休憩時間に店長と話をしてみることに。店長と一緒に経営立て直しの改善案を相談しようとする麦田ですが、店長は「客はゴミみたいなやつばかり」「バイトもアホばっかり」と冷めた本音を明かします。

さらに店長は「無駄な努力はせず、専務に気に入られて本社に戻る方が得策だ」と語り、麦田に何もしなくてもいいと諭すのでした。それでも麦田は、会社の上司の「頼んだぞ」という言葉を思い出し、一人でも店を立て直そうと心に決めます。そんな同作について、作者の吉谷光平さんに話を聞きました。

頼もしい店長と冷め切った本音の意図とは

ー怒鳴り込んで理不尽を押し付ける客のシーンはとてもリアルでした! 

こちらは取材で聞いた話をもとに描きました。「本当にこんなことあるの…?」と思っていたのですが、読者の方から「あるある!」という声をたくさんいただいて驚きました。

ー最初はクレーマーから守ってくれる頼もしい存在に見えた店長の二面性を描いた意図は? 

店長は根っこに正義感を持っている人物なんです。ただ会社の方針や現実との折り合いがつかず、いまは腐ってしまっている。そういう二面性を描きたかったんです。今後の展開を読んでいただければ、きっとスッキリしていただけると思います。

ー現場での出来事を描こうと思ったきっかけを。

現場の仕事を中心に描くと、働く人が“自分ごと”として共感しやすいんですよね。誰もが一度は経験したことがある場面を切り取ることで、物語としても面白くなると思いました。

(海川 まこと/漫画収集家)

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