<陸上:世界選手権>◇第5日◇17日◇東京・国立競技場◇女子200メートル予選
初出場の井戸アビゲイル風果(24=東邦銀行)が、日本勢14年ぶりの準決勝進出を果たした。
5組で22秒98(無風)の5着。組上位3着での突破はならなかったが、全6組の4着以下の中では4番目のタイムを残して進出を決めた。11年テグ大会の福島千里に続く2人目の快挙に「やった〜!」と声をはずませた。
ジャマイカ系英国人の父と日本人の母のもとに生まれたスプリンターが、輝き続けている。今季は日本選手権で短距離2冠を達成し、8月には200メートルで9年ぶりの日本新記録となる22秒79をマーク。今大会も13日の混合1600メートルリレーで予選、決勝ともに3走で日本勢初の8位入賞に導くと、この日は世界選手権で日本女子歴代最速の22秒台に乗せた。
大舞台にも「緊張することなく楽しんで走れた」と笑顔。福島以来の突破に「長らく空いてしまったけど、続くことができた」とホッとした表情を浮かべた。
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決勝に進めば、日本女子短距離界では初の快挙となる。道は極めて厳しいが「次の可能性に近づいていきたい」と力を込めた。
18日の準決勝は今大会4レース目。勢いに乗る24歳が、世界の猛者たちに挑む。【藤塚大輔】
◆井戸アビゲイル風果(いど・あびげいる・ふうか) 2001年(平13)6月15日生まれ、岐阜県美濃加茂市出身。美濃加茂西中3年時の16年全国中学校体育大会100メートル優勝。愛知・至学館高3年時の19年全国高校総体で100メートル6位、200メートル3位。甲南大4年時の23年ワールドユニバーシティゲームズ200メートルで準決勝進出。24年から東邦銀行。身長165センチ。血液型O。
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