2025年F1第6戦マイアミGP オスカー・ピアストリの優勝とランド・ノリスの2位を祝うマクラーレン マクラーレンは、F1第17戦アゼルバイジャンGPで、2025年コンストラクターズタイトルを確定させるチャンスを初めて迎える。このレースで何か特別な結果を出さなくても、マクラーレンは残り7戦の段階で、2年連続となるチャンピオンの座に就くことが可能だ。
■圧倒的な強さで突き進むマクラーレン
第16戦イタリアGPまでの間にマクラーレンは、優勝12回、1-2フィニッシュ7回を達成、オスカー・ピアストリとランド・ノリスのどちらも表彰台に上がれなかったのは、カナダGPの1戦のみだ。
イタリアGPでは予想外にもマックス・フェルスタッペンとレッドブルに敗れたが、それでもマクラーレンはコンストラクターズ選手権において617点という驚異的なポイントを獲得し、チャンピオンシップ首位に余裕で君臨している。
ランキング2位は、今季まだ1勝も挙げていない280点のフェラーリで、メルセデスが260点で3位、フェルスタッペンひとりがほとんどのポイントを稼いでいるレッドブルが239点で4位に続いている。
アゼルバイジャンGPから最終戦アブダビGPまでには、8回のグランプリと3回のスプリントが行われる。
数字上、残り8戦と3回のスプリントでチームが獲得可能な最大ポイントは389点だ。数字上、まだコンストラクターズタイトル獲得の可能性があるのは、上記4チームに限られる。ランキング5位で86点を獲得しているウイリアムズは、残りすべてのレースとスプリントで1-2を飾ったとしても、もはやマクラーレンを上回ることはできない。
■現状4チームが可能性を残す。マクラーレンがバクーでタイトルを決める条件は
それほどまでにマクラーレンの優位性は圧倒的であるため、バクーではピアストリとノリスが最大限の結果を出さなくても、チームに王座をもたらすことが可能だ。
アゼルバイジャン後にマクラーレンが、フェラーリ、メルセデス、レッドブルのそれぞれに、どれだけポイント差をつけたかによって、タイトル確定かどうかが決まる。
現在、マクラーレンとフェラーリは337点差。アゼルバイジャンGP後(残りグランプリ7戦、スプリント3戦)に獲得できる最大ポイントは346点であるため、マクラーレンはバクーでフェラーリより9点以上多く獲得すれば、フェラーリに抜かれる可能性はなくなる。
同時に、3位メルセデスがアゼルバイジャンでマクラーレンより12ポイント以上多く獲得せず、4位レッドブルが33ポイント以上多く獲得しなければ、マクラーレンはタイトルを確保することができる。
マクラーレンの祝宴をシンガポールまで引き延ばす可能性が最も高いのは、フェラーリであり、シャルル・ルクレールのバクーでの戦績を考えれば、彼が優勝することもあり得るだろう。とはいえ、マクラーレンはアゼルバイジャンでの祝杯に備えてシャンパンを冷やす用意をしているのは間違いない。
マクラーレンにとって2025年タイトルは、チーム史上10回目のコンストラクターズにあたり、アゼルバイジャンで決めれば、シーズン7戦を残しての戴冠となり、史上最も早いタイトル獲得となる。
[オートスポーツweb 2025年09月18日]