佐藤浩市、村上春樹氏実写映画で2メートル巨大かえるくんと共演 最初は「ちんぷんかんぷん」

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2025年10月04日 17:07  日刊スポーツ

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映画「アフター・ザ・クエイク」公開記念舞台あいさつに登壇した、左から渡辺大知、鳴海唯、佐藤浩市、のん、井上剛監督(撮影・村上幸将)

佐藤浩市(64)が4日、東京・テアトル新宿で行われた映画「アフター・ザ・クエイク」(井上剛監督)公開記念舞台あいさつに登壇。劇中で約2メートルもある巨大な、かえるくんから東京を救おうと依頼される、現代を生きる警備員を演じたが、台本を読んだ当初は「ちんぷんかんぷん」だったと明かした。


「アフター・ザ・クエイク」(井上剛監督)は、村上春樹氏の00年の短編連作「神の子どもたちはみな踊る」(新潮文庫)の6編のうち4編を実写化し、今年4月にNHKで放送されたドラマを映画として再構築。阪神・淡路大震災が発生した95年、東日本大震災が発生した11年、同震災から時間が経過した20年、25年と4つの時代が描かれる。


佐藤が演じた物語は、原作の短編「かえるくん、東京を救う」から時が流れた25年を舞台にした「続・かえるくん、東京を救う」と題した完全オリジナルの物語。佐藤が演じた片桐は、漫画喫茶で暮らしながら東京でゴミ拾いを続ける中、突然、現れた巨大なかえるくんと遭遇。世界が大きく変わった30年間にわたって、人々の悲しみや不幸を食べ続けた、みみずくんが再び地中でうごめき出したから、30年前のように一緒に東京を大地震から救おうと依頼される警備員だ。かえるくんの声は、のん(32)が演じた。


佐藤は「のんちゃんが声を演じるのは、最初から分かっていた。こういうことを言うと夢がなくなるんだけど、CG補正する前の、かえるくんの着ぐるみに実際に中に入ってくださった方は2メートルくらいある、バスケットボールもやる人」と、かえるくんとの共演シーンを振り返った。その上で「僕のパートをまず読んだけど、ちんぷんかんぷん。その後に原作を読ませていただいて、こういう感じで続編を作っているんだと。他3編の本を読んで、なるほど、そういうことかと納得できた。何が起きようが、大丈夫だと思った」と語った。


のんの声の演技については「彼女が、どういう風な覚悟を持ってやるのかな、とは最初、思っていた。これでは、いけないんだと気付きながらやったなと感じられてかえるの声になっていた。上から目線で申し訳ないけど、頑張ったなと思えた」とたたえた。

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