今節、劇的ゴールを決めた前田 [写真]=Getty Images セルティックを率いるブレンダン・ロジャーズ監督が、日本代表FW前田大然の移籍希望について再び言及した。5日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が同指揮官のコメントを伝えている。
前田は昨シーズン、公式戦51試合に出場し、33ゴール12アシストを記録。スコティッシュ・プレミアシップで得点王に輝くと、リーグが選出する年間MVPや選手間投票によって決まるスコットランドプロサッカー選手協会年間最優秀選手賞を受賞するなど、個人賞を総なめにした。
そして今夏の移籍市場ではステップアップを噂されたが、移籍は実現せず。本人は指揮官に移籍希望を伝えていたことを明かしていたが、クラブの事情によりチームにとどまることとなった。
今シーズンのリーグ戦では開幕から6試合で1ゴールと苦しい時期が続いたが、第7節マザーウェル戦では先発出場。2−2で迎えた後半アディショナルタイムに劇的なダイビングヘッドを決め、チームを勝利へ導いた。
ロジャーズ監督は試合後、「夏のあらゆる出来事が彼に影響を与えたことは間違いない」とコメント。「彼はペナルティエリア内で素晴らしい能力を発揮できるから、我々は残留させたんだ」と、クラブが慰留した理由を明かした。
また、指揮官は前田の姿勢にも言及。「彼はこの4年間、クラブにすべてを捧げてきた。もちろん、この夏は彼にとって残念だったかもしれないが、その気持ちも尊重している。彼はそれでも試合に出場し続け懸命にプレーしている。彼に対しては特別な思いを持っているよ」とプロフェッショナリズムとチームへの献身を称えている。
前田は今シーズン、ここまで公式戦全13試合に出場し、3ゴール2アシストをマークしている。