帯状疱疹(ほうしん)で入院し、休養中のフリーアナウンサー笠井信輔(62)が7日までにインスタグラムを更新。
体内の過剰な免疫反応を抑えるリンパ球の一種「制御性T細胞」を発見し、6日にノーベル生理学・医学賞を受賞した、坂口志文大阪大特任教授(74)の受賞を祝福しつつ、興行収入62億円と大ヒットした24年の映画「はたらく細胞」(武内英樹監督)を例に、同特任教授の研究を解説した。
笠井は、19年12月に悪性リンパ腫の「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」と診断され、翌20年に完全寛解した。その立場から「がん医療の最先端を突き進む、坂口先生です! がん経験者で経過観察中の患者の1人としてそして、新しい令和がん医療に命を返していただいた人間の1人として心から尊敬します」と祝福した。その上で「何がすごかったのか!? ほんとに、極めて単純にあの『働く細胞』のような説明をしてみます(笑)坂口先生は【制御性T細胞】を発見し、その仕組みを世界で初めて解明すると言う偉業を成し遂げました 様々な働きがあるようなんですがわかりやすくするために【がんの世界】で説明してみますね」と続けた。
まず、笠井は「がん細胞が体の中に生まれると『キラーT細胞』が『がん細胞』を攻撃します 映画では山本耕史さんが『キラーT細胞』を演じていました(笑)」と、山本耕史(48)が「はたらく細胞」で演じた役どころを紹介。「このキラーT細胞の『力を弱める』のが【制御性T細胞】」と、坂口氏がノーベル生理学・医学賞を受賞した研究を「はたらく細胞」に重ねた。
その上「映画で『がん細胞』を演じていたのはSEKAI NO OWARIのFukaseさんでしょう。がん細胞は自分の助けになる【制御性T細胞】を自分の周りに集めて、キラーT細胞が自分を攻撃しにくいような環境を作って、ぬくぬくと増殖していくのです 山本耕史さんから身を守ろうとするなんて、Fukaseさんずる賢いですよね」と、さらに、制御性T細胞を「はたらく細胞」に絡めて解説。「坂口先生はこの仕組みを解明しました 【制御性T細胞】は、映画には出てきません まさに新しいキャラクターとして研究が進んでいるからでしょう 坂口先生は、この新キャラ【制御性T細胞】を発見し、どんな働きをするキャラクターかも解明しました」と続けた。
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そして「という事はですよ がん細胞の増殖を助けている【制御性T細胞】の力を弱めることができればキラーT細胞は(山本耕史さん)は激しくがん細胞(Fukaseさん)を攻撃することができるのです!!」と指摘。「坂口先生はこの研究もされていると聞きます 研究が進んでいるので、将来、この治療法は確立するのではないかとNHKでも言ってました」と続けた。
ノーベル生理学・医学賞の日本人の受賞は、18年の本庶佑京都大特別教授(83)以来7年ぶり、6人目となる。笠井は「私の理解が浅かったらごめんなさい! でも、本当に期待しているんです 7年前、同じノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑先生の研究をもとに『オプジーボ』と言う画期的ながん治療薬ができました」と、7年前の本庶氏の受賞が、がん治療薬オプジーボを生んだと指摘した。
その上で「私の友人は抗がん剤を何種類も変えて手術も何回もしても手の施しようがなく、余命3ヶ月と宣告されました ところが、オプジーボが間に合ったのです 彼は今でも元気に働いています」と、余命宣告された友人が、オプジーボで命を救われ、今も活躍していると実例を紹介。「本庶佑先生がノーベル賞に輝いた後 オプジーブで救われた患者さんたちが先生のもとに集まって、お祝いをすると言う会があったそうです めちゃくちゃ感動したと言ってました わかります 自分を救ってくれた先生がそこにいるって感動ですよね」と続けた。
笠井は「坂口先生も必ずやそういう存在になると信じています 先生の研究がいち早く実現し、新しい治療薬や治療法が確立することを、がんサバイバーの1人として願っています」と、坂口氏のノーベル生理学・医学賞受賞が、さらなるがん治療、治療薬につながることを期待した。
笠井は9月22日に緊急入院し、同25日に帯状疱疹(ほうしん)を診断されたことと2週間、休養することを発表。入院4日前から右目が腫れ上がって開かなくなり、視力が0・2まで落ち、味覚障害も起きるなど重症化し、体力も落ちたため、入院後は車椅子生活に陥ったが、現在は回復。右目の治療で新たな薬を投与するため、食事制限もかけられたが、現在は解除され、退院と復帰に向け治療、リハビリを続けている。
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