陸上女子100メートル障害の元日本記録保持者で21年東京オリンピック(五輪)代表で、今季限りで競技の第一線から退くことを表明していた寺田明日香(35=ジャパンクリエイト)が、7日までにインスタグラムを更新。
国民スポーツ大会をもって今季のレースを終えた、率直な思いを長文でつづった。
寺田は、陸上仲間との記念写真などを計10枚投稿し「昨日の滋賀国スポが現役第一戦でのラストレースでした!!15年前の自分が大会記録を持っているレースが最後になろうとは、個人的胸熱レースだったのですが、気付いていた人、います?笑」と思い出深い大会だったことを明かし、長きにわたる競技人生を振り返って「小4から陸上競技の世界に足を踏み入れ早22年っ!本当に、こんなに長くやるとは思いませんでした。笑」と投稿。感慨に浸った。
北海道・恵庭北高で本格的に競技を始め、09年には世界選手権ベルリン大会に初出場。その後13年からは競技を離れて、14年に長女果緒ちゃんを出産し、ラグビー7人制への挑戦を経て19年に陸上へ復帰した。
寺田は、一度競技を離れていた時期を思い起こし「一度目の引退の時、陸上競技が大嫌いになって陸上競技場を見るだけで吐き気がしたり、日本選手権もオリンピックも世界陸上も直視できないくらいになったけど、復帰をしてからは辛かった時の自分の一つ一つを受け入れて許容できる様になって、そう過ごしていたら、辛い思いをして辞めていく選手を自分の手の届く範囲で助けられる選手になりたいと思う様になって。自分の首を絞める結果になるだろう事はわかっていながらも、ぽつんと泣いている選手を見過ごす事はできなかった。それはきっと、ぽつんと泣いていた過去の自分も助けようとしていたのかもしれません」と、一度目の引退から復帰の過程で心構えが変わったことを明かし「復帰したからには、誰にどう思われようといい。自分がやりたい様にやればいいと考えた結果、『私は私の競技を通して周りにいてくれる人達を笑顔にする事が自分のやりたい事』だと気付き、自分の結果はそっちのけで本当にやりたい様にやらせて頂いた気がしています(選手としてはどうなんだという突っ込みは甘んじて受け入れます)ただ、それも含めて寺田明日香らしさだったんだと思うと、後悔はしていません」と自身が貫いてきた信念を記した。
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加えて、関係者や陸上仲間、ファン、家族への感謝を長文でつづり「沢山の方々に支えて頂きながら過ごしてきた第二次陸上競技選手期でした」と回想。
一方、再度の復帰を待望する声に対しては「じゃぁ第三次はあるのかと言われそうですが、それはまた別の形で陸上界にお返しできればと思っています。とはいえ、来年も競技会は走って行くので引き続き宜しくお願いします!『この大会&陸上教室きてよー!』があればお声がけ下さい」とコメント。
最後には「ここまで寺田明日香の陸上競技生活を支えてくれた皆様に最大の感謝を。本当にありがとうございました!!」と感謝の言葉で締めくくった。
この投稿に、ファンやフォロワーからは「長い間お疲れ様でした」「あすかさん、ありがとう」「マジで素敵すぎです」「今後の活躍も楽しみにしております」「第3次陸上期も寺田さんらしく、寺田さんの道を拓いていかれて下さい」など、多数の感謝とねぎらいのメッセージが集まった。
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