【バレー】石川祐希「日本でプレーを見てもらえたのが何よりもうれしい」4本のエースで勝利貢献

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2025年10月07日 22:48  日刊スポーツ

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サントリー対ペルージャ サントリーに勝利し、ガッツポーズを見せるペルージャの石川(撮影・江口和貴)

<バレーボール・ワールドチャレンジシリーズ:サントリー1−3ペルージャ>◇第1戦◇7日◇東京・有明アリーナ



王者対決を制したのは、日本代表キャプテン石川祐希(29)が所属するイタリアリーグ1部の欧州チャンピオンズリーグ覇者ペルージャだった。代表アタッカー高橋藍(24)が新主将を務める昨季SVリーグ王者サントリーに3−1の逆転勝ち。石川が要所で4本のサービスエースを決めるなど躍動し、国内で初めてとなった高橋とのエース対決を盛り上げた。両チームは8日も同会場で対戦する。


   ◇   ◇   ◇


イタリア11季目を迎える「ユーキイシカワ」が、日本で魅せた。昨季加入1年目で欧州チャンピオンズリーグMVPを獲得したペルージャの軸。この日はスパイクでは苦しみながらも、前日の練習で「こちらのサーブで崩せるかが勝敗を分ける」との言葉通り、「武器」で流れを引き寄せた。


セットカウントを先取されて迎えた第2セット。16−18と劣勢だったが、自らのサーブから同点に追いつくと、さらに連続サービスエースで逆転に成功。そのままこのセットを奪うと、ジュースにもつれた第3セットも2度目のセットカウントでエースを決めた。第4セットも12−11の場面でエースを決めて勢いづけ、チームを勝利に導いた。


「2セット目から乗れた。しっかり勝ち切れて良かった」と安堵(あんど)しながらも、「完成度はまだ低い。もっとクオリティーを上げていきたい」と反省も忘れなかった。


この日は、チケット完売。会場に詰めかけた約1万4000人のバレーファンに、背番号「14」は記憶に残る一本で応えた。「日本でイタリアのチームの一員としてプレーするのが初めて。見てもらえたのが何よりもうれしい」と、にっこりと笑った。高橋との国内初の日本代表エース対決「第1ラウンド」にも先勝。「日本代表として戦う仲間が対戦相手にいるのは新鮮。明日も厳しい試合になると思う」と引き締めていた。

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