インタビューに答える参政党の神谷宗幣代表=7日、国会内 参政党の神谷宗幣代表は7日、時事通信のインタビューに応じ、自民、公明両党の連立政権に参加する可能性について「今の力では利用されて終わるだけだ。だから入らない」と明確に否定した。次期衆院選で35〜40議席を確保し、党として発言力を高めるのが先決だとの認識を示した。
―自民党総裁に高市早苗氏が就任した。
日本にとっていい面もたくさんある。半分ぐらい政策は合う。合う政策は協力する。そうでなければ徹底的に非難する。是々非々だ。
―一致しない政策とは。
高市氏は総裁選で消費税減税を取り下げたが、うちは譲れない。(高市氏の主張する)給付付き税額控除はマイナンバーへの(所得情報の)ひも付けが必要で、時間もかかる。消費税減税ならばすぐにできる。
―連立参加の可能性は。
駆け引きに使われたくないから、参政は選択肢から外してくれと街頭演説で明確に言っている。今の力ではとても自民党の方向性は変えられない。利用されて終わるだけだ。だから連立には入らない。
―存在感が低下するのでは。
高市氏もどちらかというとグローバリズム側。「グローバリズム保守」だ。われわれが反グローバリズムでぶれない限り、対立軸は明確だ。
―首相指名選挙での対応は。
「神谷宗幣」と書くように(党内に)お願いする。ただ、仮に立憲民主党の野田佳彦代表と高市氏の二択になり、われわれがどちらに入れるかで結果が変わるならば、高市氏の方が日本国にとってはいい。そういう立ち位置にないならば、高市氏も野田氏もわれわれはノーだ。
―野党で一致して野田氏に投票する選択肢は。
ない。立民は政策が駄目だ。賛成できることがない。そのようなことをやれば党内でハレーションが起こり、瓦解(がかい)してしまう。
―次期衆院選の擁立目標と獲得議席目標は。
最低でも100人、伸びるようなら150人を立て、35議席から40議席を取りたい。次の衆院選で大勝し、よりいい条件で連立を組んだり、いろいろな交渉をしたりする。自民が分裂するくらいのインパクトを与えていきたい。
―衆院選にくら替え出馬する考えはないか。
絶対に出ない。党運営が一番の仕事だ。

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