江口寿史氏 (C)ORICON NewS inc. セゾンカードは7日、公式サイトを更新し、同社が使用している漫画家・江口寿史氏のイラストについて、使用を見合わせることを発表した。SNS上では江口氏と過去に企業コラボしたイラストについて、次々と注目が集まっており、騒動が広がり続けている。
【画像】疑惑を調査中…セゾンカードが使った江口寿史のイラスト この騒動の発端はルミネ荻窪『中央線文化祭2025』(10月18日・19日開催)の告知ビジュアルで、これに対して江口氏は3日、自身のXで「中央線文化祭のイラストは、インスタに流れてきた完璧に綺麗な横顔を元に描いたものですが、ご本人から連絡があり、アカウントを見てみたらSNSを中心に文筆/モデルなどで発信されている金井球さんという方でした。その後のやり取りで承諾を得たので再度公開します」と報告。
「金井さんの今後の活動にも注目してくださいね。JR荻窪駅のルミネ、地下と1階出入り口にどでかい看板が現在貼り出し中なので近隣の方はしばらくの間よろしく!」と伝えた。
モデルとなったとされる金井球もXで「(わたしの横顔が、知らないうちに大きく荻窪に……!?)と、お問合せをしたところ、直接ご連絡をいただき、このようなかたちとなりました」と説明。
「金井球と申しまして、嫌いな食べ物と愛用しているお風呂用洗剤があります。わたしはわたしだけのものであり、人間としてさまざまな権利を有しております」とし、「江口先生、このたびは(ほくろを描き足していただくなど)誠実にご対応いただきまして、本当にありがとうございます!」と伝えている。
当事者の間で問題解決に見えたが、こうした経緯がSNSで騒ぎとなり、ルミネ荻窪は同日、「2025年10月18日(土)、19日(日)に開催を予定しております『中央線文化祭』の 告知ビジュアルに関して、制作過程に問題があったと判断し、必要な確認が完了するまでの間、該当ビジュアルを一時的に撤去させていただきます」と説明。さらに、江口氏が過去にイラストを手がけたZoff、デニーズ ジャパンも声明を発表する事態となった。
また、江口氏と企業コラボした過去のイラストは多数あるため、SNS上では過去のイラストを発掘するような動きが出ている。そんな中で今回、セゾンカードは「当社イメージキャラクターのイラストに関する対応について」と題して、「当社で使用している江口寿史氏のイラストにつきまして、現在、事実関係の確認および精査を進めております。今後の対応が明らかになるまで、 江口寿史氏のイラストの各種コミュニケーションツールでの使用を見合わせることといたしました」と説明。
続けて「本件につきましては、慎重に対応を進めてまいりますので、ご理解賜りますようお願い申しあげます」と呼びかけた。
今後も江口氏とコラボした企業が、使用イラストについて新たに声明を出すケースが増える可能性があり、騒動に終わりが見えない事態になっている。