全国平均の最低賃金が1121円であることを知っている労働者は半数に留まる。「脱・税理士スガワラくん」調査 スガワラくんは10月10日に、同社の運営するYouTubeチャンネル「脱・税理士スガワラくん」が、20歳以上60歳未満の労働者400名を対象に実施した、「最低賃金」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は、10月3日に行われた。
その他の画像はこちら●物価高騰と社会保険料の負担増が「手取り収入」に影響
調査対象者に、今年の最低賃金が全国平均で1121円になったことを知っているかを尋ねたところ、「知っている」という回答は52.0%に留まった。
最低賃金の適用開始日が、都道府県によって異なることを知っているかを尋ねた質問では、「知っている」という回答が57.3%となっている。
居住地または勤務地における、最低賃金の適用開始日を知っているかを尋ねたところ、「知っている」という回答は27.3%に留まった。
最低賃金の引き上げは、自身の生活にプラスの影響があると思うかを尋ねた質問では、「とてもプラス」(10.0%)と「ややプラス」(23.5%)を合わせた割合が33.5%だった一方、「変わらない」(60.3%)が最多となっている。また、「ややマイナス」(3.5%)と「とてもマイナス」(2.8%)を合わせた割合は6.3%に達した。
最低賃金の引き上げよりも、「手取り収入」に影響していると感じる要因としては(複数回答)、「物価高騰(食料品・光熱費など)」(65.8%)がもっとも多く、以下「社会保険料の負担増」(61.8%)、「所得税・住民税などの税負担」(49.0%)が続いている。