福士蒼汰(32)が、製作中の台湾映画「花臉猫:修羅道(かれんねこ:しゅらどう)」(王逸帆監督、26年秋以降公開、日本での公開は未定)に主演し、台湾映画に初出演することが13日、発表された。
福士の海外作品への出演は、23年に世界同時放送&配信された大型国際連続ドラマ「THE HEAD」Season2、今後、配信予定のNetflix Koreaのドラマ「この恋、通訳できますか?」に続き、3作目。「自分の夢は場所を問わず世界中で活躍することです。その中でも台湾という場所で台湾の方々と一緒に仕事をする事はすごくうれしいと思いましたし、自分の可能性を広げる場所になるだろうと思いました」と期待感を口にした。
「花臉猫:修羅道」は、台湾の日本時期が舞台になっているアクションエンターテインメント作品。福士は、1965年に創設された台湾のテレビ・ラジオなどの放送文化賞で、日本のギャラクシー賞に相当する「金鐘獎」に、最優秀主演女優賞でノミネートされた韓寧(はん・にん=30)とダブル主演する。劇中で、福士は武術に秀でた警察官・清水翔、韓寧は顔の傷痕と猫のようなしなやかな動きから「花臉■」と呼ばれる復讐(ふくしゅう)者を演じる。警察官連続殺人事件が発生し、清水は容疑者の花臉■を追う中で2人の運命が交錯していく。
王逸帆(わん・いーふぁん)監督(35)は、台湾で最も注目されている若手の監督。長編映画は2本目だが、20年の前作「逃出立法院 GET THE HELL OUT」は、トロント(カナダ)など22の国際映画祭で評価を受け、シッチェス・カタロニア映画祭(スペイン)エクストリーム部門では、ベストフィルムに選ばれた。今作では監督・脚本・撮影・編集を務める。
福士は、テレビドラマ初主演を務めた11年のテレビ朝日系「仮面ライダーフォーゼ」や13、15年の映画「図書館戦争」シリーズ、18年の映画「BLEACH 死神代行篇」などでアクションを経験。合気道やパルクールなどで運動、アクションの基本がしっかりしており「花臉■:修羅道」の撮影現場では、アクション監督や監督から「リハーサル1回で本番に臨める」と絶賛された。一方、映画初主演の韓寧は、ダンス経験はあるもののアクション映画は初挑戦で出演に向け、約1年間アクションとフィットネス、ボクシング、レスリング、日本舞踊、さらには日本語のトレーニングも行った。
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福士は「台湾ではアクション作品が少ないと聞いていたので、このようなアクション作品で自分が今までやってきた武術や経験を生かしたいと思います」と語った。撮影中は韓寧と英語でコミュニケーションを取ることが多かったが、中国語も学習中で、撮影現場で「好熱(暑い)」と「看起來不錯(いいね)」を覚え、毎日の撮影が監督に「いいね」と思ってもらえるよう願っていたという。「撮影としては基本的に日本も海外も同じですが、やはり言語の違いが僕にとって大変な部分です。ただ、言葉が分からないからこそ、自分に集中してお芝居と向き合えるのでとても貴重な経験をさせてもらってます」と口にした。
韓との共演について、撮影現場で「彼女は、花臉■のように強烈なオーラを放っているが、プライベートではよく笑う優しい女性で、そのギャップに驚きました」と、その演技を絶賛していたという。「共演の韓寧さんは表情も柔らかく、目が合うとニコッと笑いかけてくれるのですが、お芝居になると感情が激しく、普段とギャップがあり、とてもすてきな俳優だと感じました」と評した。
王逸帆監督は、福士に出演を依頼するため特別に日本に飛んで面談したと明かし「(福士が)役柄についての理解を示し、男性主人公のキャラクター設定がより立体的になった」とオファーの経緯を語った。「演技も優秀。スケジュールを調整して台湾に来てくれたことは幸運だ」と喜んでいる。
◆「花臉猫:修羅道」台湾の日本時期、警察が次々と惨殺される事件が発生する。犯人として浮かび上がったのは、顔に傷を持ち、猫のように神出鬼没の女、花臉猫(韓寧)。警察官・清水翔(福士蒼汰)は花臉■追討の命を受け、彼女を追う中で2人の運命は交錯していく。果たして花臉■の復讐(ふくしゅう)の行方はどこへ向かうのか、そして清水は自らの「正義」を、いかに貫いていくのか…。
※■はムジナヘンに苗
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