フォーラムエイト・ラリージャパン2024の様子 10月14日(火)、愛知県と岐阜県を舞台に11月6日(木)から9日(日)にかけて開催される予定のWRC世界ラリー選手権『フォーラムエイト・ラリージャパン2025』のエントリーリストが発表された。
同地で4年連続の開催となる今大会。今年も拠点は愛知県の豊田市駅に近い豊田スタジアムとなるが、ステージ構成は市街地コースが追加となるなど若干の変更がある。そんなラリージャパン2025へ向け、全38台が並ぶエントリーリストが公開された。なかでもラリー1マシンが競う“最高峰”RC1クラスは、3メーカーから10台のマシンがエントリーしている。
■日本のトヨタは5台のGRヤリス・ラリー1で参戦
もっとも多くの台数を持ち込むのは、計5台のトヨタGRヤリス・ラリー1を走らせる日本のTOYOTA GAZOO Racing WRT。マニュファクチャラー選手権のポイント権を持つドライバーはセバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラの3名が登録された。日本の勝田貴元は4台目のGRヤリスで初優勝を狙い、さらに兄弟チームのTGR-WRT2からもサミ・パヤリが出走する。
マニュファクチャラー2位をキープしているヒョンデ・シェル・モービスWRTは、3台のヒョンデi20 Nラリー1を持ち込む。ラインアップは、今季継続しているオィット・タナック、ティエリー・ヌービル、アドリアン・フルモーの3名だ。なお、エントリーリストの表記ではマニュファクチャラー登録はヌービルとフルモーの2名のみとなっている。
残るMスポーツ・フォードWRTは、2台のフォード・プーマ・ラリー1での参戦を予定。若きエースのグレゴワール・ミュンスターとルーキーのジョシュ・マッカーリーンがマシンに乗り込む。
2025年は全14戦の13戦目として開催されるラリージャパン。マニュファクチャラーズタイトルは第12戦CERでの確定が濃厚となっており、一方ドライバーズ/コドライバーズの両選手権は最終戦ラリー・サウジアラビアまでもつれ込むと予想される。母国でのトヨタの走りとともに、トヨタドライバーが上位に集うタイトル争いにも注目だ。
■RC2クラスには全日本勢が集結
サブカテゴリ―のラリー2マシンが走るRC2クラスには、シーズンを通して世界を転戦しているチームに加え、主に全日本ラリー選手権で戦う“地元勢”も多数含む計14台がエントリーした。
海外勢のなかで、GRヤリス・ラリー2ユーザーとして走るのはオリバー・ソルベルグ、ヤン・ソランス、アレハンドロ・カチョン、ディエゴ・ドミンゲスらがおり、さらにTGR WRCチャレンジプログラム2期生の山本雄紀もエントリーした。
また、シュコダの今季最有力チームであるTOKSPORT WRTからは、ニコライ・グリアジンとガス・グリーンスミスがエントリーし、シュコダ・ファビアRSラリー2で戦う。とくにグリアジンは、2024年大会で“豆腐屋”カラーのシトロエンC3ラリー2でクラス優勝を飾った強者で、今年も注目の存在だ。
全日本勢としては、GRヤリス・ラリー2のクルーとしてヘイキ・コバライネン、勝田範彦、奴田原文雄がエントリー。ほかにも2024年大会でクラス3位を獲得した新井大輝や、鎌田卓麻、福永修がシュコダ・ファビアで、今井聡はシトロエンC3で海外勢を迎え撃つ。
他にも、RC3クラスやRGTクラス、海外からのスポット参戦やナショナルクラスも含めて全38台がエントリーしたラリージャパン2025。最初の走行は、11月6日(木)9時01分のシェイクダウンだ。
[オートスポーツweb 2025年10月15日]