【ソフトバンク】小久保監督「形なんて何でもいい。勝てばいい」劇的サヨナラ勝ちで突破率100%

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2025年10月15日 23:05  日刊スポーツ

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ソフトバンク対日本ハム クライマックスシリーズ初戦を制しタッチを交わす小久保監督(右)とモイネロ(撮影・林敢治)

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク2−1日本ハム>◇第1戦◇15日◇みずほペイペイドーム



さぁ、一気に突破だ。パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが開幕し、リーグ王者のソフトバンクは延長10回にサヨナラ勝ちを収めた。


1−1の10回1死満塁で山川穂高内野手(33)が左前に劇的打。野村勇内野手(28)の先制ソロや、投手陣も1失点リレーでつなぐなど総力戦で勝ち切った。これでアドバンテージを含め2勝0敗。突破率100%の先勝となった。


   ◇   ◇   ◇


小久保監督は興奮冷めやらぬ様子で会見場に姿を見せた。初戦をサヨナラで飾り「大きい? もちろんその通り。大きいですね」と笑みを浮かべた。山川の劇的打は前進守備のサードの頭を超えて左翼前に弾んだ。「打った瞬間に跳ね上がったのでサードの頭は超えたかなと思いましたけどね。もう形なんてなんでもいいです。勝てばいいです」。何度もうなずいた。


先発モイネロが3四死球など、やや制球に苦しみながら7回無失点。「本来の調子にはほど遠いでしょうけど、それでも0で抑えるところがモイネロ」。今季の最優秀防御率左腕に信頼を寄せ、110球の粘投をたたえた。7回には野村が先制ソロ。8回は2番手松本裕がこん身の155キロ直球を投げ込むも、レイエスが右翼に同点弾。試合が振り出しに戻っても指揮官は焦らない。「力勝負にいって、あんなところに打つレイエスがすごい。またやり返したらいい」。不動のセットアッパーとしてブルペン陣を支えてきた松本裕の背中を押した。


試合前セレモニーでは新庄監督と熱いハグを交わした。今季のパを盛り上げた両球団の指揮官が、CSファイナルステージでも健闘を誓い合った。前日の記者会見では新庄監督が「この場に小久保監督がいて欲しかったですね(笑い)。探り合いができないんで」とニヤリ。それを受けて小久保監督は「探り合いができないって言ってた? ハハ。(新庄監督)らしいですね」と笑顔で応えた。同い年であり、最高のライバル。初戦からファンの心が熱くなる戦いを見せた。


「すっきりいくとは思っていないけど、勝つと負けるじゃ大違いです。どっちに転んでもおかしくない試合だった」。これでアドバンテージを含め2勝0敗とし、パでは過去全てのチームが日本シリーズに進んでいる。突破率100%の勝利。このまま一気にCSファイナルを突破する。【只松憲】


▼阪神とソフトバンクが勝ち、アドバンテージの1勝を含め対戦成績2勝0敗。日本シリーズ出場をかけたプレーオフ、CSで2勝0敗は過去31度あり、30度が進出。突破率97%と断然有利になった。敗退したのは17年広島(対DeNA)だけで、パ・リーグでは20度全て進出の100%。


▽ソフトバンク王会長(初戦をサヨナラ勝ちし)「初戦はお互いにとって絶対に取りたい試合だからね。(サヨナラ打の山川は)これで気をよくして、明日からも頑張ってほしいね」

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