「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」3話(c)フジテレビ菅田将暉が主演を務める「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」の3話が10月15日に放送。トニーのギャップある姿に「3話のベストシーン」や「最高」などの声が上がっている。
三谷幸喜が脚本を務める本作は、1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇。主人公の演出家の卵・久部三成を菅田将暉、WS劇場のダンサー・倖田リカを二階堂ふみ、新人の放送作家・蓬莱省吾を神木隆之介、巫女の江頭樹里を浜辺美波、無料案内所のオババを菊地凛子、WS劇場の看板ダンサー・いざなぎダンカンを小池栄子、WS劇場のダンサーで姉御肌のパトラ鈴木をアンミカ、ダンサーでシングルマザーの毛脛モネを秋元才加、交番勤務の警察官・大瀬六郎を戸塚純貴、WS劇場の用心棒・トニー安藤を市原隼人、劇団「天上天下」の主宰者・黒崎を小澤雄太、天上天下の制作スタッフ・トンちゃんを富田望生、WS劇場の支配人・浅野大門を野添義弘、ジャズ喫茶のマスター・風呂須太郎を小林薫、劇場スタッフの伴工作を野間口徹が演じている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
WS劇場の向かいに建つ古アパート・グローブ荘では、久部三成(菅田将暉)が必死になって台本を書いている。シェイクスピアの「夏の夜の夢」を、WS劇場で上演するために書き換えているのだ。
その姿を見守っているのは蓬莱省吾(神木隆之介)。夜食を頼まれた蓬莱は、同じグローブ荘に住んでいる倖田リカ(二階堂ふみ)の部屋へ。仕方なくリカは久部の部屋で、具なしラーメンを作ることに。文句をつけながらも、久部の手は止まることがない。
久部が書き終えた原稿をリカが読もうとすると、異常なほどに久部はガード。そんな久部に対し「長いと客が飽きる」「出来るだけセリフは少ない方が助かる」などと2人は言いたい放題。すると久部はかんしゃくを起こし、書いていた原稿をビリビリに破ってしまう――というのが3話の展開。
原稿を完成させた久部は、配役を発表。皆で読み合わせをするが、声が小さいトニー(市原隼人)に自由奔放にアレンジするうる爺(井上順)、セリフに難癖をつけるモネ(秋元才加)と役者たちはなかなか一筋縄ではいかない。さらに久部はリカに「ここに芝居を愛してる人間なんて一人もいない」と言われ、以前所属していた「天上天下」の劇団員たちを見返すためにやっているだけと強がる。
「夏の夜の夢」は他の劇団でも上演されており、久部はオーナーから他に埋もれるのではないかと言われる。久部とともに天上天下の劇場に行ったトニーは、流れから同じライサンダーを演じる役者と演技対決をすることに。立ち去ろうとして逃げたと笑われたトニーは、迫真の演技を披露する。
トニーの読み合わせでの自信のない姿や、実はしっかりセリフを覚えていた真面目さに、SNSでは「3話のベストシーンは、トニー安藤(市原隼人)の演技対決のところ。実はちゃんとセリフ覚えてるというギャップ!」や「小っさい声でしかセリフを読めないトニーに持って行かれた(笑)やらせればセクシーに仕上げるし、さすが市原隼人」、「いつもクールで芝居経験がなく声も小さかったトニー(市原隼人)。他劇団の同役ライバルに目の前で芝居を見せつけられ、立ち去ろうとするも引き返し、感情のこもった芝居で相手を圧倒させたの最高だった!!」などの声が。
また、演技指導が始まり、変化していく登場人物たちに「きたきたきた!って感じの第3話。三谷さんやクドカンさんって初回で離脱だなんだと叩かれ気味だけど、結局は面白いんだから。稽古を経て役者が変わっていくとか大好物だし、細かい演出に気づいたときの心湧く感覚楽しいし」や「人と人との化学変化が起きて色々面白く転がる。うらでエネルギーがウズウズしてる。三谷さんの面白さと、、菅田将暉超いい!!」、「トニーの甘い台詞ご披露もそうだし、コントオブキングスの役割逆の覚醒、演出家のクベさんにとってもこの舞台の成功に繋がる喜び、醍醐味。ヘレナも良くなって来てるしあて書が当たった時の感動がこれから観れますね(クベさん目線)。この後の展開も楽しみ」などの声が上がっている。
【第4話あらすじ】
WS劇場では久部(菅田将暉)による「夏の夜の夢」の初日公演を翌日に控え、リカ(二階堂ふみ)、蓬莱省吾(神木隆之介)らが追い込み準備に追われていた。「で、明日はうまく行くの?」とリカに訊かれた久部は、自信いっぱいに「もちろん」と断言する。
その頃、八分神社の社務所には神社本庁の清原(坂東新悟)が来ていた。風紀が乱れ、我慢の限界に達している巫女の樹里(浜辺美波)は「一日も早く出て行きたいんです」と清原に懇願。出て行けば八分神社は廃社になるという清原の言葉に、神主の論平(坂東彌十郎)は肩を落とす。
すると清原は「街も変わりつつあるし、もう少し頑張ってみたらどうか」と「夏の夜の夢」のチラシを取り出す。「楽しみにしているんです」とはしゃぐ論平に対し、樹里は「シェイクスピアへの冒涜です!」と声を荒げ――。
「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」は毎週水曜22時〜フジテレビ系にて放送中。
(シネマカフェ編集部)