トイレ掃除からの解放 第1回 トイレ掃除からの解放 - 泡が掃除を楽にする、パナソニックの「アラウーノ」

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2025年10月16日 13:50  マイナビニュース

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日々の掃除で負担を感じる場所といえば、「トイレ」を思い浮かべる人は多いのではないだろうか。便器の縁、便座の裏、便器の中、立って用を足したときの飛び散り……。さらに便フタや床、便器まわりの凹凸にたまるホコリ……。そして気づけば汚れは床や壁へ広がっていく……。家族が多いと掃除の頻度も上がり、時間も気力も削られる。「トイレは汚れるものだから仕方がない」とは思いつつも、毎日の掃除はやはり大変だ。



「トイレ掃除から楽になりたい!」という切なる願いから出発したこの短期連載、各社の「お手入れが楽」なトイレを取材していく。今回はパナソニックの「アラウーノ」シリーズだ。なお、どのメーカーでも特に上位モデルは優れた清潔機能を備えているが、人間による掃除を完全に「ゼロ」にできるわけではない点はご承知いただきたい。


パナソニックのタンクレストイレ「アラウーノ」シリーズの大きな特徴は、便器に有機ガラス系樹脂の新素材を採用していること。一般的な陶器の場合は複数の部品を組み合わせるが、この素材なら一体成形が可能。継ぎ目や段差が少ないため、汚れが入り込みにくく、掃除がしやすいという。



さらに「激落ちバブル」と呼ばれる仕組みによって、流すたびに台所用洗剤から生成した細かい泡が便器内をめぐり、目に見えない汚れまで自動で洗浄する。尿の飛びはねを泡で抑える工夫や、停電時にも使える手動排水機能など、細やかな配慮も盛り込まれている。



シリーズの価格帯は、最上位のアラウーノL150シリーズが約35万円、ミドルクラスのアラウーノS160シリーズが25.9万円〜、エントリーのアラウーノVが約19.7万円〜だ(いずれも税抜・工事費別)。

掃除を減らす工夫「泡で受け止める」



最上位モデル「L150シリーズ」を例に見てみよう。



便器奥のタンクに台所用洗剤を入れておけば、自動で泡を生成し、水を流すたびに便器内をきれいに洗ってくれる。便座を上げたときにも泡が出て、便器中央の水がたまるところを泡で覆ってクッションのように尿の飛びはねを抑えるため、床掃除の手間が減るというわけ。洗剤の使用量は3段階で調整でき、日常の使い勝手も考えられている。


便座や便器の形状も掃除のしやすさに配慮している。継ぎ目や段差が少なく、布でさっと拭ける。



また、特に小さな子どもが用を足すときの「あるある」なのが、便座に深く腰かけられないため、便座と便器の隙間から尿が外へ飛び出してしまうこと。L150の場合、便座と便器の合わせ目も隙間が少ないため、子どもが前方に座って使うときでも外へ漏れにくい。こういう細かい配慮が床の汚れを防ぐことにつながっている。掃除する人にとって「床を毎回拭かなくてもいい」というのは大きな違いだ。


汚れがつきにくい素材



パナソニックのトイレは前述のとおり樹脂製だが、樹脂というと、筆者は昔ながらの便座を思い浮かべ、汚れが付きやすく変色しやすいというイメージがあった。……のだが、しアラウーノが採用しているのは、水族館の水槽にも使われる有機ガラス系の新素材。なめらかで傷に強く、撥水・撥油成分を練り込んであるため、汚れが付きにくいそうだ。軽くこするだけで落ちるので、強い洗剤を持ち出す必要もないとしている。



昔ながらのトイレ(というと少々語弊もあるが)だと、便座の縁や継ぎ目に汚れがたまりやすく、固着した汚れを落とすには強い酸性の洗剤を使ったり、ゴシゴシこすったりする必要があった。



アラウーノは「拭けば汚れが落ちる」構造と素材の相乗効果によって、強い洗剤を使わなくても柔らかいスポンジがあれば十分。日常の掃除を続ける人にとって大変ありがたい。

停電時にも使える安心感



アラウーノが水を流す仕組みは、ターントラップ方式というもの。日本庭園の「ししおどし」のように水をためて一気に流す仕組みで、少ない水でも勢いよくしっかり流せる。洗浄音が静かだ。



そしてこの仕組みは、タンクレストイレに多い不安「停電時に流せないのでは?」への回答にもなっている。



普段は電動で排水口を開閉するが、停電時はダイヤルによる手動操作が可能。さらに9V角形電池を入れておけば、ボタン操作で通常どおり水を流せる。いざというときに売り切れやすい単3形電池や単3形電池に比べて、9V角形電池は入手しやすいケースが多いという点も、防災時の安心につながっている。


プラスαの清潔機能(L150シリーズ)



最上位モデルには、さらに「オゾンウォーター」と「ナノイーX」を搭載。使用後に自動でオゾン水を便器内に散布し、カビなどを抑制。「ナノイーX」はパナソニック独自のイオン物質で、壁や空間に染み付いたニオイの脱臭効果がある。「ナノイーX」は、パナソニックのエアコンや空気清浄機でも採用されている技術だ。より予防的な清潔さを求める時にうれしい機能といえる。


掃除する人の実感として……



これまでのトイレ掃除は、


床の飛びはね → 毎日の拭き掃除が欠かせない

便座裏 → 裏返して磨くのが手間

便器の縁の裏 → 汚れやすく、ブラシが届かない


といった悩みがつきまとい、強力な洗剤や複数の掃除用具をそろえる必要があった。



アラウーノは「泡で汚れを抑える」「一体成形で拭きやすい」「素材が汚れをはじく」という特徴によって、掃除を「毎日の苦行」から「軽く拭く程度」に変えていく。忙しい家庭はもちろん、かがむ姿勢がつらくなった親世帯にとっても、掃除のしやすさは生活の質を高める要素になるだろう。


伊森ちづる 家電・家電量販店ライター。家電量販店の取材や家電メーカーの取材、家電製品のレビューを中心に活動。売り手、メーカー、ユーザーという3つの視点で家電を多角的に見るのが得意。雑誌、ニュースサイト、ラジオ、シンクタンク、自治体での情報提供など、多方面で活躍中。最近は、テクノロジー×ヘルスケア、テクノロジー×教育などにも関心あり。趣味は音楽鑑賞(クラシック)とピクニック。 この著者の記事一覧はこちら(伊森ちづる)

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  • 確かに飛び散らないんだけど、排泄物は健康管理に非常に大切なのに確認できないのと、その泡は合成界面活性剤よね?必要以上に垂れ流してるから嫌い。
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