人口約1500人の漁村が“快進撃”! ミャルビー、スウェーデン1部制覇に王手…躍進の要因をコーチが明かす

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2025年10月16日 21:32  サッカーキング

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アウェイマッチに訪れたミャルビーのサポーター(2023年5月撮影)[写真]=Getty Images
 アルスヴェンスカン(スウェーデン1部)で、人口約1500人の小さな町クラブが優勝に迫っている。16日、イギリスメディア『スカイ』が伝えている。

 ここまで26試合を消化したアルスヴェンスカンで19勝6分1敗を記録し、勝ち点「63」の首位に立つミャルビー。残り4試合でシーズンが終了となるなか、現在は2位のハンマルビーに11ポイント差をつけており、20日に行われる第27節の結果次第でクラブ史上初のリーグ制覇が実現する。

 『スカイ』は、アルスヴェンスカン優勝に迫るミャルビーの特集を掲載。同クラブが7年前に3部リーグで低迷していたことに加え、その直前には破産の危機に瀕していたと説明した。また、ミャルビーが本拠地を構えるヘレヴィクは、漁業を中心とした産業が盛んな人口約1500人の小さな町。快挙達成を目指す同クラブの快進撃を、「スウェーデンサッカー史に残る番狂わせ」と表現している。

 ミャルビーのアシスタントコーチを務めるクリストフェル・アウグストソン氏は、「ここは本当に小さな村で、私たちの予算はリーグの中でも最低レベルだ。大きなクラブのように多くのサポーターがいるわけでも、最高の選手を連れてこられるような資金力があるわけでもない。正直、こんなことが起こるなんて思っていなかった」と語った。

 一方、躍進の要因についても触れ、「私たちはまず世界のトップリーグで最も成功しているチームがどのようにプレーしているかを分析した」と説明。「それまでは守備を固めてカウンターに頼るような、かなり直接的なスタイルだった。でも、プレースタイルを根本的に変えることを決め、チームを再構築した。新しいシステムに合う選手を補強したんだ」と打ち明けている。

 また、「私たちはボール保持を重視するスタイル、つまり後方からビルドアップしていく“ポゼッション型”に切り替えた。偶然に頼らない方法を目指したんだ。自分たちのプレースタイルによってチャンスを生み出す、それを理念にした」とコメント。「私たちにとって最も重要なのは、非常に明確なメソッドを持っているということ。自分たちがどうプレーするのかを全員が理解し、それを信じているんだ」と強さの秘密を口にした。

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