【ソフトバンク】スーパースター弾で王手!37歳柳田悠岐「若い頃よー打ってた…懐かしいな」

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2025年10月16日 22:39  日刊スポーツ

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ソフトバンク対日本ハム ヒーローインタビューで「初めまして!柳田です!」とファンにあいさつする柳田(撮影・岩下翔太)

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク3−0日本ハム>◇第2戦◇16日◇みずほペイペイドーム



スーパースターで王手だ! パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは第2戦が行われ、リーグ王者のソフトバンクが2連勝を飾った。0−0の8回1死一、二塁で柳田悠岐外野手(37)が決勝3ラン。球団OBの内川聖一氏に並ぶ歴代トップのCS通算10本塁打、同最多を更新する36打点目を記録した。これでアドバンテージを含め3勝0敗。2年連続の日本シリーズ進出へ、あと1勝だ。


   ◇   ◇   ◇


柳田は余韻に浸っていた。「若い頃はよー打ってたんで、懐かしいなって」。フルスイングで仕留めた打球は左翼スタンドの最前列に着弾。37歳になってなお、小久保監督に「打球が若い」と言わしめる男は逆方向へ鮮やかなアーチを描いた。レギュラーシーズンは右足すねに自打球を受け、約5カ月半の長期離脱。「初めまして! 柳田でぇ〜す!」。お立ち台で、とびきりの笑顔で“ギータ節”をさく裂させた。


息詰まる展開で均衡を破った。0−0の8回1死一、二塁。左腕上原の3球目、150キロ直球を完璧に仕留めた。「もうほんと、アドレナリン出たんで疲れました」。決勝3ランの殊勲打は、内川聖一に並ぶ歴代トップのCS通算10本塁打目。柳田は「意識してました」とニヤリ。前日15日、始球式で球場を来訪した内川氏とも会話が弾んだという。「内川さんに会って、そういう話をしたんでね。次は内川さんを超えたいなと思います」。打点36も自身が持つ最多記録を更新した。


小久保監督が指揮を執る24年から2年連続で長期離脱を経験した。指揮官から背番号「9」を引き継いだ柳田にとって、歯がゆい気持ちがないわけがない。シーズンオフは海外旅行に出かけてもトレーニングの日々だった。「ずっと次の年に向けてやってるんで」。当たり前のように体をいじめてきた。天然キャラのように見えて、練習の鬼。努力してきた柳田だからこそ放てる弾道だった。


小久保監督は「あそこで打つのがスーパースター」とたたえた。これでアドバンテージを含め3勝0敗。2年連続の日本シリーズ進出へ王手をかけた。17日の第3戦で無傷突破へ。指揮官は「もう一気にいきたいです」と引き締めた。


柳田は言う。「(ファーム施設のある)筑後で僕のことをサポートしてくださった人がいっぱいいた。そういう人のためにも僕が結果を残すという気持ちではずっといます」。強いタカには頼れるスーパースターがいる。【只松憲】

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