高市首相の台湾有事めぐる発言 今後の日本の対応は…青山和弘氏が解説

0

2025年11月18日 19:54  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

高市早苗首相(2025年10月撮影)

元日本テレビ政治部記者で政治ジャーナリストの青山和弘氏が18日放送のカンテレ「旬感LIVEとれたてっ!」(月〜金曜午後1時50分=関西地区)に出演。高市早苗首相の台湾有事をめぐる発言に対し、中国側が強く反発している問題について、今後の見通しを語った。


青山氏は、中国側の反発について「今の状況だと広がる可能性は十分あると思います」と話した。「高市さんの周辺に聞くと、高市さんはそもそも中国に対しては厳しい姿勢だったので、今回の答弁は想定したものじゃなかったとしても、ある程度、日中関係が緊張するのは想定内だっていう声も聞こえるんですね」と明かした。


「だとしたら、やはり10万人いるという在留邦人の安全の問題とか、これ以上エスカレートさせないために、特に安全保障、尖閣諸島の周りには、もう中国海警がきのうも現れたりしていますし。あと、例えば経済的な問題ですね。そういったものをどのように守っていくのかについては、高市政権として責任をもって対応していく必要が出てきていると思います」と指摘した。


今後の日本側の対応については「まず、こういう時は慌てても、もうしょうがないんですね。こういうような状況、中国が厳しく出てきていますので。ただ、対話の窓口を閉ざさないっていうのはまず大事なんですよ」と述べた。


「きょう(外務省の)アジア大洋州局長が行っていますけど、北京に。行ってもムダじゃないかっていう声もあるけど、ムダじゃないんですね。とにかくどんなルートでも話をしておくっていうのが大事ですし」と語った。


また、「週末にはG20南アフリカで、中国は李強首相が来て、日本は高市さんが行きます。ここで会談はできないかもしれないけど、立ち話はできるかもしれないし。とにかく日本としてはオープンな姿勢を持っておく」とも。


「毅然(きぜん)とした対応を取っていくっていうことは大事なことで、変に慌てているんです。外務省に取材してもちょっと動揺しているところがあるんですね。ただ、いま動揺しても仕方がないので。日本は日本の立場をしっかりと明確にして、一方で、中国がたとえば強硬な姿勢で出てきても、アメリカとかオーストラリアとか、ほかの国々と協力関係を持って、経済的にも、安全保障的にも、中国が厳しく出てきても日本が立ち行けるような体制を整える。これがやっぱり高市政権にとっては何よりも重要な事だと思います」と強調していた。

    ニュース設定