ヒョンデ、高性能EV『アイオニック5 N』を一部改良。8速“擬似”DCTなど多数の進化

ヒョンデの高性能ブランド“N”初のEVモデル『IONIQ 5 N（アイオニック・ファイブ・エヌ）』が一部改良を受けた

　昨年の6月より日本でも展開が始まったヒョンデの高性能ブランド“N”初のEVモデル『IONIQ 5 N（アイオニック・ファイブ・エヌ）』が一部改良を受け、先進機能と日常の使い勝手を強化。2025年11月26日より販売が開始されている。

■運転する愉しさをさらに追求

　開発テストの舞台であるドイツ・ニュルブルクリンクや、R＆D拠点の所在地、韓国・南陽（ナムヤン）に由来する“N”ブランドのうち、初の電気自動車（EV）として登場した同車は、そのニュルブルクリンク24時間耐久レースを筆頭にWRC世界ラリー選手権やWTCR世界ツーリングカーカップ、そして現FIA TCRワールドツアーなどモータースポーツで培ったテクノロジーをフィードバックし、高性能EVという新しいカテゴリーを開拓してきた。

　そんな同車に施された今回の一部改良では、昨年のワールド・カー・アワードにおいて『2024年ワールド・パフォーマンス・カー・アワード』も受賞した実力をさらに高めるべく、運転する愉しさをさらに追求したアップデートを実施。8速デュアルクラッチトランスミッション（DCT）のフィーリングを再現する“N e-Shift”は、これまで設定できなかったEcoモードでも使用可能となり、走行シーンに応じた選択肢が拡大された。

　また、ドリフト走行をサポートする“N Drift Optimizer PRO”は、ドライバーの技量や目的に合わせて選択できる10段階のレベル調整に対応。さらに“N Launch Control”使用時には、エンジンサウンドをOFFに設定している場合でもサウンドを発生させることで、加速時の臨場感を向上させている。

　一方、ヘッドランプにはインテリジェントフロントライティングシステム（IFS）を採用し、従来のハイ／ローの自動切り替えから進化し、夜間走行時に対向車・先行車への眩惑を防ぎながらハイビームを維持して高い視認性を確保。これにより市街地や日常走行における安全性・利便性を強化した。

　さらに機能面でも、Nモード画面に表示できるウィジェット数を往来の4個から6個へ拡大し、設定の自由度を向上させつつ、ナビゲーションにAR（拡張現実）機能を新搭載。フロントカメラ映像に経路案内を重ねて表示することで、直感的にルートが把握できるように。

　そのほかステアリングホイール振動による運転者への注意喚起機能や、ビルトイン・ドライブレコーダー、ワンタッチ・リヤシート・ホールディングボタン、後席乗員通知センサー、パワーウインドウ（全席オートアップ&ダウン／セーフティー機能付）などを標準装備とし、細部に渡る機能向上も図られ、価格は891万円（税込）となっている。

●ヒョンデ公式サイト：https://www.hyundai.com/jp/ioniq5n

[オートスポーツweb 2025年12月08日]

ヒョンデ、高性能EV『アイオニック5 N』を一部改良。8速“擬似”DCTなど多数の進化

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