稼働可能なのはリュディガー(左)とアセンシオ(右)のみ? [写真]=Getty Images レアル・マドリードの最終ラインが緊急事態に陥っている。
ラ・リーガ第15節が7日に行われ、レアル・マドリードは本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』でセルタと対戦。試合は後半立ち上がりの53分、U−21スウェーデン代表FWヴィリオット・スウェドベリに先制点を奪われると、後半アディショナルタイムにもカウンターの流れからスウェドベリに追加点を奪われ、0−2でタイムアップ。ラ・リーガでは第7節アトレティコ・マドリード戦(●2−5)以来、9試合ぶり今季2敗目を喫したが、レアル・マドリードにとって痛手となったのは試合結果だけではない。
まずは前半21分、ブラジル代表DFエデル・ミリトンがセルタのカウンター攻撃を凌ごうとした場面で負傷。スペイン人FWパブロ・ドゥランからボールを奪った場面で、太もも裏の辺りを抑えて倒れ込み、プレー続行が不可能となる。さらに、64分と64分には同DFフラン・ガルシアが連続でイエローカードを提示されて退場処分に。後半アディショナルタイムには、レフェリーへ意義を唱えた同DFアルバロ・カレーラスにも連続でイエローカードが提示され、2名の退場者を出す事態に陥っていた。
現時点でクラブからミリトンのメディカルレポート等は発表されていないが、負傷時の様子から見るに、肉離れの可能性が高いと見られている。現在、レアル・マドリードではスペイン代表DFダニエル・カルバハル、同試合DFディーン・ハウセン、オーストリア代表DFダヴィド・アラバ、元フランス代表DFフェルラン・メンディ、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルドが戦線を離脱中だが、新たな負傷者としてミリトンまでもリストに加わることとなってしまった。
この後、レアル・マドリードは10日にチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節のマンチェスター・シティ戦を控えており、同試合は最終ラインが手薄な状況で臨むこととなる。加えて、14日には次節のラ・リーガでアウェイのアラベス戦が待っているが、同試合はF・ガルシアとカレーラスが出場停止。いずれかの負傷者が戻ってくる可能性も0ではないが、このままの状況が続くと、アラベス戦では起用可能な最終ラインの選手が、ドイツ代表DFアントニオ・リュディガーとスペイン代表DFラウール・アセンシオのみという状況に陥る。
カルロ・アンチェロッティ前監督(現:ブラジル試合)の体制下では、フランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガが左サイドバックとしてプレーした経験があり、同試合MFオーレリアン・チュアメニもセンターバックに入ったことがある。ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデも、持ち前の器用さで右サイドバックをこなせるため、彼らのコンバート、もしくはカンテラ(育成組織)選手の抜てきで急場をしのぐ可能性が高そうだ。
【ハイライト動画】マドリーはセルタに敗れ今季2敗目