
【写真】見て・聞いて・触って楽しい! 「Wonder Museum」の内部
■各エリアの注目ポイントを紹介
今回開催される「Mrs. GREEN APPLE MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』」では、最新技術も駆使しながら、映像、造作、衣装、香りなど、楽曲の世界をさまざまな方法で表現した10個のエリアと、展覧会と楽曲をモチーフにしたオリジナルグッズが購入できるSTORE、楽曲「ビターバカンス」をテーマにしたオリジナル写真を、ミセスの3人と一緒に撮影できる「Mrs. GREEN APPLE Wonder Museum × photoism ビターバカンス証明写真」(東京会場は事前予約制)などが展開されている。
チケットは、誰でも購入できる一般チケットとOFFICIAL FAN CLUB「Ringo Jam」会員を対象にした特典付チケットの2種類。東京会場の一般チケットは、年末年始をのぞく休日のチケットはすでに売り切れとなっており、現在は平日および年末年始(12月27日〜1月4日)のチケットのみ販売中だ。
訪れた来場者には、ノベルティとして「『Wonder Museum』記念チケット」が配布される。今回筆者はパステルカラーを基調にしたデザインのチケットをもらったが、公式サイトには東京会場のデザインと記載されていた。各会場で異なるデザインが用意されているのかもしれない。
さっそく「Mrs. GREEN APPLE Wonder Museum」の文字が輝く扉をくぐると、まずは1つ目のエリア「最初の部屋」に進む。イマジネーションを膨らませる時間の始まりを表現した空間は、大森の頭の中に楽曲のアイデアが生まれる瞬間を見ているみたい。この後の体験にも期待が高まっていく。
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また、「ライラック」の新しいアレンジをレコーディングしている様子が見られる「RECORDING THEATER」の映像は日替わりだとか。3人の奏でる美しい音楽や普段のやり取りが繰り広げられるレコーディング室をのぞいているような贅沢なエリアも注目だ。
それから筆者イチオシのエリアは、さまざまな演出でファンを驚かせてきたミセスらしいオリジナリティあふれる演出で音楽を届ける「QUE SERA SERA GARDEN」。ここでは「ケセラセラ」を使って、音楽の聴き方を拡張する、3つの実験を実施。AIが楽曲の音源データをもとに視覚的イメージを映像として可視化した“視るケセラセラ”、楽曲のリズムを解析したリズムデータから振動パターンを生成し音楽を身体で感じさせる“触れるケセラセラ”、歌詞に含まれる感情を分析し、AIが香りのレシピを考案した“香るケセラセラ”を楽しむことができる。
スパイシーな香りの中にフローラルのほのかな華やかさを感じた「ケセラセラ」のあの歌詞の香りは、悩みでモヤッとした心から解放してくれるような優しい印象だった。
■本展覧会で初お披露目の作品も
さらに、ミセスのライブの最新作「DOME TOUR 2025 “BABEL no TOH”」の物語のはじまりを、巨大な絵本の像にして、プロジェクションマッピングの演出を加えた「BABEL no TOH STATUE」の先には、「クスシキ」のミュージックビデオで使用された実際の衣装を飾った「KUSUSHIKI GATE」が待っている。ここでは印象的なワンシーンを彷彿とさせる展示が体験できるのだが、とにかくリアリティがすごい! ミュージックビデオの世界観に入り込んだ気分になれる映像美をぜひ実際に味わってほしい。
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ミセスの楽曲のルーツをたどる展示もいよいよ終盤。高さ5mの壁一面に、300個以上の額縁が飾られた「CREATIVE HISTORY」は、大森の頭の中を象徴するような、混沌と創造が共存する場所。新たなエンタテインメントを追求し続けたミセスの10年の軌跡と大森のアイデアの融合を、触ったり、顔を突っ込んだりと遊び心あふれる仕掛けを交えて堪能できる。
楽曲、ジャケット、ミュージックビデオ、ライブのほか、そこに至るまでの過程の資料や原案となった大森のスケッチなどが飾られており、中には本展覧会で初お披露目となる作品もあるとか。ミセスのすべてが詰まった空間。自身の思い出と照らし合わせながら見ていると込み上げてくるものがある。
本展覧会の最後は、どこか見覚えのある「次の部屋」で締めくくられる。ミセスの楽曲の制作ルーツが探れる「Mrs. GREEN APPLE MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』」。ミセスのイマジネーションとクリエイティビティが詰まった空間は、3人の音楽に込められた思いやエンターテイナーとしての魅力が体現された特別な空間だった。

