画像提供:マイナビニュース 2025年冬、ボーナスシーズンを迎える中でネット銀行を中心に預金金利の競争が再び活発化している。日銀の政策修正以降、各行はユーザーの資金流入を狙い"キャンペーン金利"を矢継ぎ早に打ち出している。
○1年定期は最大で年1.25%へ
まず目立つのが、1年もの1.25%というラインに複数行が並んだことだ。
あおぞら銀行は2025年12月1日〜2026年2月28日の期間、新たにBANK口座を開設した人だけが申し込める、「BANK The Giftスペシャル定期」を展開。1年もの定期預金で、金利年1.25%(税引前)を適用する(インターネットバンキング専用商品で、募集総額 500億円に達すると終了)。上限額となる300万円を1年預けた場合(税引後)、約29,880円の利息がつく計算だ。
一方、auじぶん銀行は12月1日から、1年もの円定期預金の金利を大幅に優遇する「冬の1年もの特別金利キャンペーン」を開始(2026年2月28日までの預入が対象)。通常の1年定期は年0.40%だが、キャンペーンでは全利用者を対象に年1.05%(税引後0.83%)、au・UQ mobileユーザー限定で預入額に対し年0.20%相当の現金特典(1年間運用した際の利息相当額)を加算し、合計金利は年1.25%相当(税引後0.99%)となる。これは通常金利の約3.1倍で、同社として通信キャリア向け優遇を行うのは初の試みだ。
○SBI新生銀行の"参加型金利"が異彩を放つ
なかでも最もユニークなのが10日からスタートするSBI新生銀行の「SBIハイパー預金」。残高総額に応じた特別金利を上乗せする施策で、利用者全体の預金残高が増えるほど金利が段階的にアップする"参加型"の仕組みとなっている。
総残高が6,000億円を超えると金利は通常の2倍(年0.84%)、8,000億円で4倍(年1.68%)、1兆円を突破すると最大10倍となり、年4.20%(税引後3.3467%)が適用される。上乗せ金利は100万円までの残高が対象。キャンペーンにエントリーすると、キャンペーン開始日までさかのぼり、日ごとに計算した上乗せ金利分の利息合計額を2026年5月末までに現金で付与。SBIハイパー預金は、取り扱い開始から72日で残高5,000億円を突破しており、勢いをさらに加速させる狙いがあるとみられる。
SBIハイパー預金は、総残高が一定に達すれば4%台まで跳ね上がる。これは現在の市中金利水準ではほぼ唯一の水準であり、残高形成をユーザー全体に委ねる仕組みも特徴的だ。
銀行の高金利化が進む中、同行のアプローチは"利率の高さ"だけでなく、"参加して金利をつくる"というユーザー体験の差別化も目立つ。2026年3月末まで続くキャンペーンの進捗によっては、預金市場にさらなる競争を呼び込みそうだ。(PREMIUM編集部)