【ソフトバンク】上沢直之「ドクターK」襲名で初タイトル奪取へ「目指せていけたらいいなと」

0

2025年12月12日 05:01  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

ワイキキの海を背に笑顔を見せるソフトバンク上沢(撮影・佐藤究)

【ホノルル(米ハワイ州)10日(日本時間11日)=佐藤究】ソフトバンク上沢直之投手(31)が自身初のタイトル奪取に向け、26年の「最多奪三振」を誓った。今季はパ・リーグ10位の115奪三振も、シーズン後半戦に限れば57イニングで60奪三振。さらなる飛躍を目指す来季は今シーズン1度だけしなかった2桁奪三振に意欲を示し、新上沢スタイルで「ドクターK」を襲名する。


   ◇   ◇   ◇


透き通ったワイキキの海をバックに、上沢が充実感をにじませた。自身3度目のハワイも、優勝旅行では初めて。バカンスムードも、早朝からトレーニングで汗を流した。タンクトップ姿で、パンプアップに余念がない。来シーズンに向け、ある本音を口にした。


「取れる人って限られている。(プロ)野球選手をやっていたら何か1つタイトルを取りたい」


プロ13年。開幕投手2度、NPB通算82勝も、過去に投手タイトルを獲得した経験はない。自ら「1回も目指したことがなかった」とまで言った。ただ、来年は「意識して。三振とかは無縁かなと思っていたけど、そこを目指せていけたらいいなと」。最多奪三振に照準を定めた。


無縁だった「三振数」にこだわる。今季はパ10位の115奪三振。ただ、後半戦に限れば57イニングで60三振を奪った。奪三振率9・47。前半戦は同5・65を踏まえ、違いは一目瞭然だ。要因に改良したフォークが大きな武器となり、直球の出力も上がった。


「レベルアップできたと思うことは多かった。今年できたことを継続しながら、よりよくしていけたら。後半戦の三振率をシーズン通してできれば、そういう(最多奪三振の)タイトルも見えてくると思う」


本来の打ち取るスタイルを崩すつもりはない。基本的に「球数はかからない方がいい。三振を狙い過ぎて増えたら元も子もない」。大前提には長いイニングを投げ抜くことにある。その上で「(三振は)失点する確率も減ると思うので」。カウントであったり、走者の状況を整理しながら三振を狙っていくつもりだ。


リーグ2連覇、日本一に大きく貢献も、満足はしていない。「来年はもっと、自分が残した成績を超えるためにやりたい」と向上心は尽きない。ドクターKを襲名し、全項目でキャリアハイを更新する。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定