
米俳優トム・クルーズ(63)が準備を進めていたハリウッド映画史上初めて宇宙で撮影する新作映画が、米航空宇宙局(NASA)との連携に米トランプ大統領の協力が必要なことを理由に頓挫したと米ニューヨーク・ポスト紙が報じた。
情報筋によると撮影には連邦政府の許可が必要なことが理由だと言い、「映画の製作にはNASAの調整が必要となるが、トム・クルーズはトランプ大統領には頼みたくなかったようだ」と説明している。クルーズは長年に渡って政治からは距離を置いており、関わることでファンを遠ざけたくないとの思いがあるという。
最初に計画が発表されたのは2020年で、当時NASAの長官だったジム・ブライデンスタイン氏が5月に「NASAの野心的な計画を実現するために、新世代の技術者や科学者に刺激を与えるような人気メディアが必要だ」とX(旧ツイッター)につづり、NASAが全面協力することを正式発表。クルーズとNASA、起業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXがタッグを組み、クルーズ主演の映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014年)などで知られるタグ・リーマン監督がメガホンを取ることが決まっていた。
報道によると、第1期トランプ政権下でトランプ大統領が長官に任命したブライデンスタイン氏はこの投稿をすでに削除しているという。
クルーズは、トランプ大統領が選出するアメリカ文化への貢献をたたえて贈られるケネディ・センター名誉賞の授与も「スケジュールの都合」を理由に辞退している。先日ワシントンDCで行われた授賞式では、トランプ大統領自らが司会を務めており、政治色が強いことが辞退の理由だとみられている。(千歳香奈子通信員)
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