
ゴールデングラブ賞の記者投票で、西武山田陽翔投手(21)には「1票」しか入らなかった。
それでも山田は「僕、取りたいんですよ。ゴールデン」と真顔で話した。
7日、「パーソル パ・リーグTV」によるパテレアワード表彰式を終えてのことだ。
6月12日の阪神戦(ベルーナドーム)。大ピンチを、サインプレーでの一塁けん制でアウトに仕留めた動画が、70万回再生を超えたことで、NPBの新人王は逃したが「パテレ的新人大賞」に選出された。
壇上では「これが一番ほしかった賞」と喜んだ。山田の機敏な動きと完璧なスローイングはもちろん、一塁のネビンの派手なガッツポーズも映えた。
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「本当、うまいんですよ。ネビン。ネビンがうまい、(滝沢)夏央さんもうまーい、源さん(源田)うまい。鉄壁ですね」
近江(滋賀)で甲子園を何度もわかせた右腕も、プロ3年目にようやく1軍初登板を果たし、あれよあれよ勝ちパターンに定着。49試合に登板した。
肝の据わった投球はもちろん、敏しょう性を生かした守備はチーム内はもちろん、ライバル球団の選手からも「うまい」との声が上がるほど。
高校時代から仕込まれてきたこともあって「守備へのこだわりとかはないですけど、他の人より守備うまいほうがかっこいいかなと思って」と、シーズン序盤は二遊間のゴロへも飛びつきそうな勢いだった。
「他の数字的な賞は分かんないんですけど、ゴールデンとかの方がどちらかというとほしいですね、僕的には」
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アワードの壇上では写真撮影中、いきなりデカいくしゃみ。
「鼻がムズムズして、我慢できない! と思って」
場内に響き、場内大爆笑。こんなハートの強さで来季も投げ抜いて、もっと名を上げる。【金子真仁】
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