
【ホノルル(米ハワイ州)12日(日本時間13日)=佐藤究】ソフトバンク川瀬晃内野手(28)が「ボディービルトレ」で長打量産を誓った。滞在4日目、球団主催のゴルフコンペに参加。今季は102試合に出場し、5月2日の本拠地ロッテ戦で代打サヨナラ打を放つなど、記憶に残る活躍でチームのリーグ連覇に貢献した。プロ11年目の来季はスタメン増も視野に入れ、肉体強化に着手する。
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澄み切った青空が広がり、常夏の太陽がさんさんと降り注ぐ。ハワイでの絶好のゴルフ日和に、川瀬が羽を伸ばした。周東、上沢らとのラウンドを終え、オフは“ボディービルトレ”に励むことを明かした。
「まずは体からしっかりイチから作っていきたい。新しいことにチャレンジをしているので、どうなるか分からない。大前提は野球につながるウエートです」
現状維持は衰退につながる。危機感から変化を求め、本格的な肉体強化に初めて着手。ボディービルダーの大会に出場経験がある知人にトレーニングメニューの作成も依頼していた。
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「意外と量は多くないんですけど、セット数が多い。1時間ちょっとで終わるかなくらい」
すでに11月からスタートし、上半身から下半身まで全身を鍛えるイメージだ。メニューの項目は7〜8を数え、各4〜5セットずつ。最低週4、多い時で週5で行うという。意図として「長打を求めていくなかで体も鍛えていかないといけない」。来季のスタメン増を目指す上で、テーマには「長打力アップ」を掲げる。
今季は102試合に出場し、プロ初アーチを含む2本塁打をマーク。5月2日ロッテ戦では代打サヨナラ二塁打を放ち、印象に残る活躍も見せた。ただ、長打率3割4分7厘。その数字には納得できず。本塁打より、重点を置くのは二塁打量産だ。体形もマッチョ化ではなく、あくまでも「打撃につながる力をつけたい」にこだわる。
「最高のオフが過ごせているのは間違いない。また来年も優勝して、日本一になりたい」。2年連続でV旅行に参加し、来シーズンへの気持ちを新たにした。常勝ホークスに欠かせない川瀬がさらに進化する。
◆長打率 打者の長打力を示す指標。塁打÷打数で計算。今季のパ・リーグトップは日本ハム・レイエスの5割1分5厘。プロ野球シーズン最高記録は、13年バレンティン(ヤクルト)7割7分9厘。
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