
※このコラムは「ボーイフレンド」シーズン2 エピソード1〜12のネタバレを含みます。
非日常的な生活も折り返しを迎え、終盤へとゆっくりと向かい始めている。誰かの幸せを願ったり、出会いと別れを経験したり。共同生活の中で、彼らはどれだけの新しい感情と出会うことができるのだろう。
■愛をつかんだメンバーを見送って、何を思う

交際を始めたイザヤとウィリアムの、心の奥底で芽生えた「2人だけで夜を過ごしたい」という気持ちが、かなう時がやって来た。初めての夜を越えた2人の表情は、とても晴れやか。2人とも「安心できた」と語っていたのが印象的だった。
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お互いにまだ知らない部分があるのって、不安なもの。将来のことなど、分からないことがあるのは仕方ない。だけど相手の今の気持ちや、今の自分たちの身体の相性のこと……知りたいと思うのは、当然のことだろう。
交際前から、怒って、泣いて、不安になって。だからこそ2人は、こうして手を取り合うことができたのかもしれない。グリーンルームを去る2人を見送りながら、誰よりも大号泣していたヒロヤも、2人の前では泣くのを我慢していたジョウブも、どちらも印象的だった。
2人が旅行から帰ってきた直後のコーヒートラックのシフトでは、リュウキの指名でジョウブが入ることに。頭をかきながら、ちょっと照れくさそうなジョウブだが、今回は表情も振る舞いも自然だ。ジョウブがカミングアウトの話を持ちかけると、リュウキが家族の話を語り始める。
「親は友達ではない」というリュウキの言葉が、当たり前のことながら印象的だった。唯一の繋がりを持つ家族だからこそ、嘘をつきたくないという人もいるだろう。しかし、どんなに大切な相手であっても、自分のことを全てさらけ出すべきとも限らない……だから難しい。自分の人生、結婚相手、タイミング……世代が違う親には、理解してもらえない可能性があることもまた、事実なのだろう。
何事も1人で考えると煮詰まりやすいのは、選択肢が狭まってしまうからだ。いつもの自分の癖や、元々の価値観に基づく判断しかできない。東京で夜を過ごすフーウェイと友人との会話には、普段のグリーンルームでのシーンとは違うキュンも詰まっていた。
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ボミの恋愛経験の少なさを、リスクと取るかラッキーと取るか。気の置けない友人に相談に乗ってもらったことで、フーウェイの表情があたたかく甘く、和らいでいたのが印象的だった。
■誰かを想って流す涙は、あまりに美しくて
コーヒートラックに、テホンを指名してヒロヤが出勤した。興味関心の範囲が似ているテホンに、みんなへのプレゼントを一緒に作ってみたいという今までにないアプローチをしたヒロヤ。失恋しても、また出会いがある……そんな希望を抱かせてくれるのも、ボーイフレンドの見どころの一つだ。
リュウキに続き、今回はフーウェイがボミに、家族への思いを赤裸々に話す。普段はメンタルが安定しているように見えるフーウェイも、静かに涙を流しながら後悔を口にする。だけど、そんな時にも手を握ってハグをして、一緒に泣いてくれる人がいるということは、何よりも幸せなことなのではないだろうか。フーウェイの代わりに、と言わんばかりに、本人以上に涙を流していたボミは、あの時何を考えていたのだろうか。

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また、自分の中で気持ちが整理し切れていない様子のカズユキには、メンバーだけでなく視聴者も心配している人が多いのではないだろうか。ここまで心に残り続けてしまう相手の場合、吹っ切るべきなのかどうかも、人によって答えが変わるだろう。
元恋人との生活の記録を、事細かく思い出して書き留めていくカズユキ。まるで昨日のことのように、具体的で鮮烈な記憶を綴っていく。その思い出に価値を見出し、カズユキは1人、グリーンルームを去っていくことに。恋を忘れるには新しい恋、なんて言うけれど、人との関わりが思ってもみない選択肢を与えてくれることもあるものだ。
ジョウブの元へ手作りおでんを持ってきて、まるで友人かのようにナチュラルに恋バナを始めるジョウブママ。彼女を見ていると、この人の元で育ったからジョウブはこういう人なのだと、思わず納得してしまう。
色々な家族がいて、それぞれにとって適切な関係がある。ジョウブファミリーのように、お互いを受け入れ合えることも素晴らしいことだが、誰かの家族と比べずに、自分と家族がどうあるべきなのかを考えなくてはいけないのだろう。テホンのように、自分の人生だから、と割り切るのも一つ。リュウキのように、親の期待に応えたいと考えるのもまた、一つの選択肢だ。
■札幌出張とグリーンルームの明暗
ペアになった2組が札幌出張に出かけている中、グリーンルームではお互いのルーツや価値観について話したかったというヒロヤが、トモアキを傷つけてしまったと涙を流す。2人のすれ違いを見ていると、人とのコミュニケーションの難しさを、改めて思い知らされる。
周囲もフォローに回るほどのけんか(?)は今シーズン、これが初めて。しかし最終的には、自分の欠点を認めながら、ヒロヤに謝ることができたトモアキ。大人になればなるほど、傷ついてでも縁を紡ごうとする体力や気力がなくなっていく。だけど素直になって謝ることさえできれば、絆はさらに強くなる。

そして、コーヒートラックで札幌に出張したジョウブとテホン、ボミとフーウェイ。ボミと過ごす初めての夜、彼氏ができたら「ただ一緒にいたい」と話したフーウェイが、プリンに続いて今度はマグカップをプレゼントした。一緒に見た景色、思い出が形になったマグカップを残して、ボミは大学へ、そしてフーウェイはタイに帰省してしまう。
また、テホンはジョウブに対して、ヒロヤには感じなかった「ほっとけなさ」を感じたという。タイプが似ているわけではないテホンとジョウブだけれど、2人きりの部屋の中では初めて、お互いに甘え合うことができた。
雰囲気が似ているからこそ、落ち着いて話すことができるヒロヤ。人懐っこく元気で、テホンとは異なる魅力を持つジョウブ……正反対の2人からのアプローチを受けて、テホンは何を決め手に関係を深める相手を選ぶのか、注目が集まっている。
■それぞれが納得できる旅の終わりを願って

序盤から関係をあたためたイザヤとウィリアム、そしてボミとフーウェイは、時間をかけながらお互いの信頼や愛を獲得し合ってきた。その一方、何かと三角関係に陥りがちなジョウブとヒロヤは、まだ関係を醸成できておらず、モヤモヤする時間も長くなりそうだ。
そして、追加メンバーとなったリュウキ、トモアキの好意の矢印がなかなか見えてこないことも気にかかる。グリーンルームでつかめるものは新しい恋だけとは限らないが、残り少ない時間の中、彼らはどんな答えに辿り着くことになるのだろうか。
うまくいくカップルがいれば、その影で涙を流す人がいる。それが恋愛というものなのだから、メンバーも全員が恋愛で幸せになれるとは限らない。そして、幸せは恋愛だけで作っていくものでもない。視聴者である私たちもまた、彼らの旅路を見守ることで得られる感情があるように……最終話に向けて、全てのメンバーが納得する答えが見つかったらいい。
Netflixリアリティシリーズ「ボーイフレンド」シーズン2 独占配信中
作品ページ:https://www.netflix.com/title/81685212
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