現地2月11日にシングルカー・クオリファイが実施され、カイル・ブッシュ(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)がポールポジションを獲得 今週末の2月15日に第68回目の開催を迎えるNASCARカップシリーズ伝統の開幕戦『デイトナ500』を前に、現地11日水曜にシングルカー・クオリファイが実施され、カイル・ブッシュ(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)がポールポジションを獲得。デイトナでの初勝利を目指し、予選最終ラウンドで時速183.651マイル(約293.6km/h)を記録した大ベテランが、幸先よく予選の両ラウンドを制覇している。
これまでのキャリアで通算20回のデイトナ参戦を数えるブッシュだが、この伝統の一戦で未だ勝利はなく、トップ5フィニッシュは3回、2位(2019年)、3位(2016年)、4位(2008年)のリザルトを残している。
「今、本当に素晴らしい気分だ」と、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでまずは2026年最速の男となったブッシュ。「水曜の夜にここで、そしてデイトナ500で初めてのポールポジションを獲得できたことは、本当に特別なことだ。これまでのキャリアでは、夏のデイトナでスピードウェイのポールポジションを獲得したことが一度だけあるが、今回は本当にうれしいね」
その脇を固めたのは、昨季のポールウイナーでもあるチェイス・ブリスコ(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)で、最速ラップは時速183.587マイル(約293.587km/h)を計時、移籍初年度から2年連続のフロントロウを獲得した。
開幕戦の他のスタート位置は現地木曜の夜に行われ、現在も開催中のふたつの予選レース“デュエル”で決定される。エントリーした45台のうち、日曜には41台がグリーンフラッグを受けレースを戦う資格を得る。
本戦出場を目指すオープン登録ドライバー(コリー・ラジョイ、アンソニー・アルフレード、チャンドラー・スミス、BJ・マクロード、ケーシー・メアーズ、JJ・イェリー)のうち、コーリー・ハイム(23XI Racing/トヨタ・カムリXSE)とジャスティン・オルゲイヤー(JRモータースポーツ/シボレー・カマロ)は、ウイークデイを通じたここまでのセッションでオープンクラス最速ドライバーの2名としてデイトナ500への出場権を獲得。ハイムは昨季の出場機会を逃した後、今回初めてレースに参戦する。
「走り出した時点では、練習走行や予選タイムと比べて、自分たちがどの順位になるか誰にも分からなかった」と続けたハイム。「僕らのタイムはほぼ同じで、少しだけ速かったかもしれないが、かなり接戦になるだろうと思っていた……。練習走行のスピードなどを見て、40号車(オルゲイヤー)と99号車(ラジョイ)が勝つだろうと思っていた。だから、控えめに言ってもかなり緊張したが、僕ら以外の全車がラウンド敗退になると分かった瞬間、それが最終的な決定打になったね」
一方、2年連続でこのイベントにカップカーを送り込んだJRモータースポーツのデイル・アーンハートJr.は、ここデイトナでは「ドライバーとしての方がストレスが多いか、オーナーとしての方がストレスが多いか」という質問に対し「どちらにしてもとても楽しい」と満足げに応じた。
「これは本当に素晴らしいスポーツで、参加できて本当に楽しいよ。ここに来て、出場権を獲得しようと奮闘するのは素晴らしいことさ。ストレスはあるが、それが一番の魅力だろうね」
そして、昨季に続きワイルドカード参戦するジミー・ジョンソン(レガシィ・モーター・クラブ/トヨタ・カムリXSE)も、オープン・エグゼンプション・プロビジョナル(暫定免除)を利用して出場権を確保。これにより出場枠は41名に拡大され、ジョンソンは現在開催中のデュエルレースで公式スタートの座をかけてレースに臨む。
また、NASCARは今回のデイトナ会期直前にスポーティングの一部を厳格化し、予選アタック中にドライバーが「ウインドウネットやマシンのAポスト付近に手を置くことを禁止」しており、この空気の偏向に関する新ルールに違反したため、ノア・グラグソン(フロント・ロウ・モータースポーツ/フォード・マスタング)が違反者第1号として予選タイムを剥奪された。
「そのルールをすっかり忘れていたから、これは僕の責任だ」と反省の意を述べたグラグソン。「幸いにもデュエルがあるし、デイトナ500は長いレースだから、どこからでも勝負を仕掛けることができると思っている。だから、仕方ないね。仕方ないけれど、手を挙げてしまった自分がバカみたいに思える……。明日はレースがあるけど、でもバカなことをしたなぁ……」
[オートスポーツweb 2026年02月13日]