バサースト12時間レースが開催されるマウント・パノラマ・サーキット イベントディレクターのシェーン・ルジスによると、メギアーズ・バサースト12時間レースは早ければ来年にもGT3車両のみのレースになる可能性があるという。
この動きは、オーストラリアのエンデューロレースにおけるトップクラスのGTエントリー数の増加を受け、SROモータースポーツ・グループのモノクロームGT4オーストラリア・シリーズを来年からサポートレースに加えるという案が浮上している中での展開だ。
先週末に行われた IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの2026年開幕戦には35台が参加し、そのうち4台を除くすべてがGT3のエントリーだった。これは、GT3仕様のマシンが33台参加した2020年大会以来、最多の台数となった。
GT3以外のマシンの内訳はGT4マシンが2台、招待クラスにKTMクロスボウGT2とIRC GTがそれぞれ1台ずつエントリーしていた。
「サーキットのガレージの状況が制限要因となる」とルジスはSportscar365に語った。
「ガレージは36あるが、テレビ放送用にひとつ使わなければならないので、(エントリー台数は)おそらく34〜35になるだろう。もしGT3のみで開催するなら、そのくらいが最適な数だ」
「現状を見ると、最終的にはGT3のみになると思う。それが来年か再来年かは分からないが」
ルジスは、GT3がオーストラリアでまだ勢いを増しつつあった頃の2010年代半ばから後半にかけて、GT4やポルシェ911 GT3カップカーなどの低速クラスのマシンが、このイベントの成長を支えたと説明する。
「我々としては、国内でGT3マシンの導入を目指していた頃、12時間レースのグリッドサイズを拡大したいと考えていた。GT4クラスと招待クラスのおかげで、その目標達成に繋がったのだ」と彼は語った。
「これは長年にわたり、12時間レースのDNAの一部なのだ。MARC(オーストラリアのレーシングカーマニュファクチャラー)がどんなマシンかは、今や誰もが知っている。どれも競争力がある。マルチクラスのレースは、マウント・パノラマ・サーキットにおける歴史であり、常にそこに存在しているものだ」
「しかし、GT3とIGTCがマニュファクチャラーの参戦によって非常に盛り上がっている今、世界中にGT3マシンが増え、オーストラリアにもさらに多くのマシンがやってくるだろう」
「これらのマシンを走らせる人たちの中には、『いつか達成したいことリスト』に載っていることを叶えたいと思っている人たちがいる。マウント・パノラマはまさにそのようなサーキットのひとつなのだ」
「このサーキットでレースができるのは年に5回だ。多くの人にとって、GT3マシンを手に入れて、この素晴らしいサーキットで実際にレースをするには、今が最適な時期だ」
ルジスは、GT3のみのレースへの移行は、他のクラスを排除するという明確な目標ではなく、「自然な進化」だと考えていると述べている。
「今年のGT3マシンの数を見れば、その数は膨大だ。他に2、3台のGT3マシンが参戦する予定だったが、うまく調整することができなかった。ある時点では、GT3マシンが35〜36台参戦すると考えていた。これは本当に頭の痛い問題だ」
「その状況を見て、トヨタのGRシリーズのようなメーカーがGTに参入してくると……世界のモータースポーツ界を見れば、彼らが強力な存在であることが分かる」
「世界最高のサーキットでレースをしたいと願うなら、トヨタにとってはIGTCも当然候補に入るだろう」
「SROは、オーストラリア選手権に向けてGT3カテゴリーの成長に大きく貢献している。これは良いことだし、その基盤は、海外勢も参戦させる上でグリッドサイズ拡大にも役立つだろう」
もしバサースト12時間レースがGT3のみの開催となれば、ニュルブルクリンク24時間レースはインターコンチネンタルGTチャレンジで複数クラスが混戦する唯一のラウンドとなる。数年前よりインディアナポリス8時間レースからはGT4が段階的に廃止され、スパ24時間レースと鈴鹿1000kmレースもGT3のみの開催となっている。
■デイトナ、アジアン・ル・マンとの日程も引き続き考慮
また、イベントプロモーターのスーパーカーズは、来年バサースト12時間レースを4日間のイベントに拡大することを検討しており、その場合、週末の木曜日に有料テストデーを追加する予定だ。
「多くのドライバー、そしてブロンズドライバーと話をした」とルジスは語る。
「あらゆる面から見て、イベントのレベルは今、木曜日にテストデーを設けることを検討すべきレベルに達していると思う」
「開始日は1日早くなるが、木曜は有料テストとなる。ほとんどのチームは、マシンとドライバーをテストに送り出した後、金曜日から本格的に始動させたいと考えているはずだ」
「選手たちの意見に耳を傾け、イベントと選手たち双方にとってメリットのある解決策を模索しているところだ。より安全で、より速いレースになるかもしれない」
ルジスはまた、オーストラリア国内および世界中の選手から歓迎されている現在の2月中旬の開催日程を維持したいと考えている。
「多くの人から、このスロットがイベントに最適な日程だというフィードバックをもらっている」と彼は明かした。
「デイトナ(24時間)とのギャップを作りたいのだ。デイトナからの連戦となった際は苦労した。クルーは相当疲れた状態でここに来ることになる」
「会社としてこのイベントを開催するために2週間の余裕ができたことは、我々にとって非常に良いことだった。これは大きなイベントであり、年末年始の休暇明けの余裕にもつながった」
「現在、アジアン・ル・マンについては情報を待っているところだ。中国の春節やラマダンなどのイベントとのバランスも取ろうとしている」
「両レースのエントリー数を最大限に増やし、世界最高のドライバーにここに来てもらいたいと思っている。彼らは皆、ここに来たがっているんだ。スケジュールが重ならないように、彼らからプレッシャーをかけられている」
[オートスポーツweb 2026年02月18日]