2026年F1第1戦オーストラリアGP バルテリ・ボッタス(キャデラック) キャデラックのバルテリ・ボッタスは、2026年F1開幕戦オーストラリアGPで5グリッド降格ペナルティを科されることはなくなった。当初は、2024年最終戦で受けたペナルティを消化する必要があったが、競技規則の変更により、その義務がなくなったためだ。
2024年アブダビGPで、当時キック・ザウバーのドライバーだったボッタスは、ケビン・マグヌッセンに追突したことでタイムペナルティを科された。しかしボッタスはこのペナルティを消化する前にリタイアしたため、ペナルティは次戦5グリッド降格に変更された。
ボッタスは2025年にはレースシートを失い、2026年にキャデラックから復帰することが決定。そのため、以前の規則に従い、ボッタスは2026年開幕戦でグリッド降格のペナルティを消化しなければならないはずだった。
しかし開幕直前に競技規則が変更されたことで、ボッタスのペナルティは施行されなくなった。
新たな規則B2.5.4条には次のように規定されている。
「直近12カ月以内にレースに対して科された未消化のグリッドペナルティの累積が15以下のドライバーには、予選結果に未消化グリッドペナルティの合計を加算した暫定グリッドポジションが与えられる」
ボッタスの場合、ペナルティが科されたのは12カ月以上前であるため、これを消化する義務は生じない。
この規則変更に気づいたキャデラックのマネジメントがFIAに問い合わせて事実を確認。それを知ったボッタスは、自身のSNSを通していち早くこのニュースを伝えた。その直後、FIA公式記者会見に出席したボッタスは、集まったメディアの前でもこのニュースを繰り返した。
「およそ20分前に通知を受け、ペナルティがなくなったことを確認できた。この笑顔を見れば、僕の気持ちが伝わるはずだ」とボッタスは語った。
ボッタスに科される予定だったこのペナルティは、多くの関係者から、F1レギュレーションがいかに不十分であるかを示す典型例として指摘されていた。
今回の規則変更はボッタス以外にも影響を及ぼす。ロバート・シュワルツマンがグランプリのシートを獲得するという万が一の事態が生じた場合、同様のグリッドペナルティを消化せずに済むことになるだろう。シュワルツマンは2024年メキシコGPのFP1セッションでザウバーのルーキードライバーとして出走した際に、イエローフラッグ無視により次戦5グリッド降格ペナルティを科された。
[オートスポーツweb 2026年03月06日]