震災の応急仮設住宅を移築→“再生”された板倉造りの家 『渡辺篤史の建もの探訪』

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2026年03月06日 08:37  オリコンニュース

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仮設住宅のキッチンを再利用=「茨城県つくば市・関根邸」(C)テレビ朝日
 俳優・渡辺篤史が案内役を務めるテレビ朝日系の人気番組『渡辺篤史の建もの探訪』(毎週土曜 前4:25)の7日放送回では、茨城県つくば市の「再生された板倉造りの家 -関根邸-」を紹介する。

【写真】仮設住宅のキッチンを再利用「茨城県つくば市・関根邸」

 同住宅は、東日本大震災の際に使用された応急仮設住宅を移築し、再生した住まい。耳付きの端材を外壁に張るなど地元・筑波産の資源を活用しているほか、窓の追加や軒の延長など、地域の気候に合わせた改修も施されている。

 玄関を入って最初の部屋は和室。壁や天井には板倉造りの特徴が見られる。板倉は、溝を切った柱や梁の間に無垢板を落とし込む構法で、工期が短いことから仮設住宅にも適しているとされる。

 続くリビングは、もともと2戸で1棟だった仮設住宅をつなげて1戸分にしたことで広々とした空間に。薪ストーブは竹も燃やせるタイプで、一般的な壁際ではなく部屋の中心に設置されている。

 ダイニングキッチンは吹き抜けの開放的な空間で、壁一面に棚を設けて本やCDを収納。食卓やキッチンの作業台の天板には板倉用の板材を再利用している。キッチン設備は仮設住宅時代のものを流用しているため、シンクなどが2つずつ設けられているのも特徴だ。

 2階へ続く階段には、建て主が以前暮らしていた古民家の解体時に譲り受けたものを使用。2階は仮設住宅のロフト部分に床を追加して広げた空間で、明確な間仕切りのないフリースペースとなっており、家族が思い思いの場所に布団を敷いて休むという。

 洗面・浴室にはハーフユニットバスを採用し、壁と天井には杉板を張った。震災後の仮設住宅を生かしながら、地域資源と住まい手の工夫によって再生された住まいの姿に迫る。

竣工:2021年3月
敷地面積:418.7平方メートル(126.7坪)
建築面積:79.5平方メートル(24.0坪)
延床面積:115.9平方メートル(35.1坪)
構造:木造 板倉構法
設計:居島真紀/里山建築研究所

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