
取材・文:瑞姫 撮影:渡会春加 編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部

原因は自分にある。の長野凌大さんが、映画初主演作品を飾る『361-WHITE AND BLACK』が2026年3月6日より全国で順次公開されます。
長野さん演じるのは、過去のトラウマから対人で囲碁を打てなくなったオンライン囲碁チャンピオン・眞人。松岡広大さん演じるディレクター・小坂との出会いをきっかけに心を開き、囲碁世界王者パク・ユチョン演じるパクが参戦する賞金総額1億円の大会へと挑んでいく、人間再生の物語です。
眞人の人生と重なるように、長野さん自身もまた、メンバーやスタッフ、ファンとの出会いの中で人生が180度変わったといいます。
|
|
|
|
今回のインタビューは映画撮影の裏側だけでなく、眞人と同じように自分自身と向き合い過去を乗り越えてきた長野さんだからこその言葉で「一歩踏み出せずにいる人」への、まっすぐで温かいメッセージを語っていただきました。
■緊張感と責任感を抱えて挑んだ映画初主演

――今回は映画初主演作。眞人は人と対局すると緊張してしまう役ですが、やはり長野さんも緊張されましたか?
緊張というよりも、焦りやプレッシャー、責任感みたいなものをすごく感じました。でも、このタイミングで初主演ができるっていうことは、俳優としての自分にとってすごいターニングポイントだなとも思ったんです。この作品でもっと新しい自分を見つけたいっていう気持ちがすごくあったので、「やってやるぞ」とポジティブな気持ちで現場に入ることができました。
|
|
|
|
――今回は演じる時に意識していたことはありますか?
この作品に入る前に一回監督とお話する機会があったんですが、その時に囲碁の映画ではあるけども、囲碁を好きな人だけに届けるんじゃなくて囲碁を知らない人にも届けてほしいと言うことや、囲碁の好きな人は見ても納得するし、作品としてもしっかりしたものにしたいというところをお話してくださったんです。
それが脚本の段階でも出ていて、素晴らしい人間ドラマだなと思ったのはもちろん、囲碁のしっかりとしたルールも含まれていたり、プロ棋士の方々もたくさん出演してくださったり、監督の熱い思いをいろいろなところで感じました。だからこそ、脚本の1文字1文字をしっかり組み取りたい、自分は眞人を丁寧に演じたいなっていうのは、いつも以上に思いましたね。
――実際に作品を見ていると、眞人の心境の繊細な変化が丁寧に表現されていてすごくよかったです。
撮影が順撮りではなく、最後のシーンをほぼ初日ぐらいに撮ったので結構気持ちの作り方は大変でした。ワンシーンごとに監督と一つひとつすり合わせていました。松岡さんに対する気持ちとか、心の具合とか。そういうのをすごく細かく話しながら撮影をしていきました。
|
|
|
|
――ちなみに、囲碁に触れたのは今回が初ですよね。
初めてだったんですけど、だからこそ最初教えてもらう時は囲碁の歴史から伺って、オンライン対局ができるアプリも入れてやってみたりしました。あとは、石を持ち帰って打ち方を毎日めちゃくちゃ練習しましたね。現場で一緒になることが多かった松岡さんと話す時も2人でずっと手を動かしてました。
打ち方も気合い入れて打つ時と、普通に打つ時では違うんですよ。そういうところもプロの方に教わってたくさん練習しました。
■心を閉ざす過去からの脱却。人生が180度変わった出会い

――眞人は「過去の記憶にふたをして生きている」人物ですが、演じる中で「これは自分にも通じるかもしれない」と感じた瞬間はありましたか?
僕も自分の弱さを見ないようにしたり、心を閉ざすような経験が過去にあったので、“すごく似てるな”と思いました。なので、眞人が自分を見つめ直して、いろんな人とのきっかけで変わっていく、新しい自分になっていくところは、この映画と通ずる部分はありましたね。
――今回、眞人は人との関わりで変わっていきますが、長野さんはどういったことがきっかけで同じような経験を乗り越えられたのでしょうか。
本当に僕はメンバー(原因は自分にある。)のみんなとか、関わってくれるスタッフの方々とか、応援してくれるファンの方々、それぞれがみんないろんな言葉をかけてくれたので、その言葉を思い出して自分を見つめ直して、乗り越えることができました。
僕、結構完璧主義で“全部できなきゃだめ”ってタイプだったんですよ。でも、メンバーにもスタッフの方にも「できた自分を褒めなよ」って言っていただいて。そこからライブやお芝居をする時も“これができなかった”よりも、“これが今回はできた”って、できたことを見るようにしていったらすごくポジティブになってパフォーマンスも良くなっていったので、すごくその言葉は印象に残っているし、今も大切にしている言葉です。
――なるほど。ちなみに長野さんは壁に直面した時、「よし、やるぞ」と気合いで超えるタイプですか? それとも、眞人のように迷いや葛藤を抱えたまま一歩ずつ進むタイプですか?
昔は迷いや葛藤を抱えながらだったんですけど、そうすると自分の性格的にその部分に引っ張られちゃって、結果的に上手くいかなくて後悔することがすごくあったので、ある時期から、それこそメンバーとかと話すようになって変わっていってからは、1回そのことは忘れるようにしました。
考えるのは終わってから、本番とか撮影って時はもうやるしかないし、結局その日はやってくるから、まずはやることにしっかり向き合って後から反省するっていうのに変わりました。

――お話を聞いていると、本当に長野さん自身も眞人と同じように、メンバーやスタッフ、ファンの方々との関わりの中で人生が大きく変わった経験をしてきた方なんですね。
メンバーと居ると明るく話すんですけど、もしみんなと出会ってなかったらこんなに明るくもならなかったと思うし、なんならこの世界をまだ続けてなかっただろうなって思うくらい、人として180度変わりました。いろんなことに興味が出るようになったのも、みんなと話したから。やっぱり、メンバーとの出会いはすごく大きかったです。
■とにかく人を笑わせたい! メンバーとの時間が“元気の源”

――周りからも結構変わったねと言われますか?
めっちゃ変わったって言われます。変わらない部分はもちろんあるんですけど、人との話し方とか、明るさはすごい変わったって言われますね。今は、人と話す時その人を笑わせたいとしか考えてないです。
――生粋のエンターテイナーですね。
良い言い方をすればそうですけど、悪い言い方をすると面倒臭いですよ(笑)。でも、自分ってこんなに人が笑ったら嬉しくなるタイプなんだって気づけたのも、長くグループ活動をするようになってからなんです。1人だったら絶対気づけなかった。すぐメンバーを笑わせたいって思っちゃうんですよ。他のメンバーもそんな感じなんですけど、一番近いのでいうと、杢代和人。プライベートでも2人で喋ってると、本当に芸人さんみたいに肩ぶん回して喋ってます。
――すごい(笑)。それはぜひ見てみたいですね。
メンバーといると、全員から“絶対にこの日を思い出にしてやる”っていう意気込みを感じるんですよ。それくらい、一緒にいると元気が出るんですよね。どれだけ疲れていても、あの人たちと会うと“笑わせなきゃ”っていう義務感と、気づいたら自分も笑ってるから勝手に癒やされながら元気になってますね。
■人との関わりが生んだ変化。大切な言葉とその教訓

――長野さんにとって、メンバーは本当に自分を大きく変えてくれたかけがえのない存在なんですね。今お話してると、昔は全然そうじゃなかったっていうのが想像できないです。
昔は学校でも研究生の時も1匹狼でした。やっぱり研究生の時って同じグループでもないし、一緒にやってた子が次の日にもいなくなったりとかが当たり前だったから、“常に勝ち続けなきゃいけない”と思ってたんですよ。今思うと当時の僕は他の人から見たらちょっと喋りかけづらいタイプだったのかもしれない。僕も僕で本当はみんなと喋りたいんだけど、全然喋りかけられない、そんなタイプでした。ただ、グループになって、年月を重ねていくごとに、どんどん仲良くなっていって、今となっては……って感じです。
――自分から話しかけられなかったのに、できるようになったきっかけとかってあるんですか?
僕たちメンバー全員が研究者の時にお世話になったスタッフさんがいるんですけど、その人に「ためらいは一瞬だけど後悔は一生するよ」っていうことを言われたんですよ。それは何かに挑戦するとかもそうだし、話しかけたいけど話しかけられないみたいなことも全部。そういうことって結構大人になってからもあると思うんです。
僕らの仕事だと、「この俳優さんと仲良くなりたいけど、ちょっと話しかけ辛いな」みたいな、そういうためらいが一瞬あると、その機会が失われちゃうじゃないですか。そういうことで一生後悔するよっていうことを教えてもらって、そこからためらう前に自分は行動するように心がけるようになったんですよね。
今もそれは大事にしてて、研究生時代もやっぱグループになるためにはやっぱ積極的に行かなきゃいけないっていうので、なかなか自分から前に出るのはできなかったんですけど、その言葉を聞いて積極的に前に行こうって思えるようなきっかけなので、その言葉は今も忘れてないです。
――読者の中にも「一歩踏み出すことに迷っている人」が多いと思います。そんな人に、長野さん自身の言葉でメッセージを送るとしたらどんな言葉をかけますか?
自分にもよく言い聞かせてるんですけど、「明日やろうはバカ野郎」ですね。最近よく言っちゃうんすよ。緊張してると。やらなきゃいけないタスクってそれぞれ大人になったらあると思うんですけど、それを後回しにするとそのことしか考えられなくなるから、有意義な時間が過ごせなくなる。それってすごくもったいないことだと思うんです。だったら今やっちゃって、もし失敗したとしてもその時に考えればいい。
僕もお仕事をしているなかで、見切り発車で走り出してしまうことはあるけれど、結局物事が進んでいった時に新しい自分に出会えた経験がすごくあるので、やってみるってすごい大事だなと思います。

――言葉にすごく説得力があります。では最後に、今回映画主演という新しい一歩を踏み出した長野さんがこれから挑戦したい役があれば知りたいです。
アクションをやりたいです。ちっちゃい頃からお父さんが「ミッション: インポッシブル」がすごく好きで、よく寝る前とかに一緒に見ていたんですよ。大人になってからも新作が出たら映画館に一緒に行ったり……。なのですごく印象深い作品ですし、アクションは僕も見ていてすごい好きなんです。なので僕自身もアクションに挑戦したいです。
あとは、恋愛。いろいろな形の恋愛はあったんですけども、純粋な恋愛を今までしたことないんですよ。もちろん、役で!(笑)。女装して恋愛とか、BLとか、今までご縁があっていろいろな役をやらせてもらったので、今度はど直球の青春学園ものとかをやってみたいですね。
――楽しみにしています。ありがとうございました!
映画『361 ‐White and Black‐』

港町で静かに暮らす青年・上条眞人は、テレビで囲碁世界チャンピオンのパク・ハンミョンの会見を目にする。その会見を機に日本で開催される大規模な囲碁大会への関心を高めていった彼は、過去の記憶と向き合いながら、運命を左右する対局へと導かれていく。
2026年3月6日(金)より全国順次ロードショー 脚本・監督:大山晃一郎 製作:株式会社 Inaba Promote、株式会社ケイアンドエヌ 配給:エムエフピクチャーズ
©2026「361 -White and Black- 」製作委員会
マイナビウーマンYouTubeにてスペシャルメッセージを公開中!
スペシャルメッセージをマイナビウーマンYouTubeチャンネルにて公開中! ぜひこちらもチェックしてください。
元の記事はこちら- マイナビウーマン
- マイナビウーマン 関連ニュース
- 【男友達脈あり診断】サインを見逃してない?
