#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹) 2026スーパーGT岡山公式テスト 2026年のスーパーGT GT500クラスに新型マシンの『ホンダHRCプレリュードGT』を投入するホンダ/HRC陣営。3月6日には岡山国際サーキットで公式テストが開催されたが、Team HRC ARTA MUGENが走らせる8号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTをドライブする太田格之進にニューマシンの感触などを聞いた。
今季もGT500クラスに8号車と16号車の2台を投入するARTA MUGEN。なかでも8号車はホンダ・レーシング(HRC)から専任のエンジニアが複数名派遣され、セットアップやピット戦略に至るまで深く介入するセミワークスに近い体制が敷かれることで注目されている。
2年ぶりにGT500フル参戦を果たす太田は、この新体制について「もちろんHRCの力がより入ったチームなので、期待されていることもすごく実感しています。それに対して、チームとHRCの人たちが、ほんとに少しでも良い結果を持ち帰るために努力していることも感じています」と語り、今後の結果に繋がるのではないかと予想する。
「チーム内にHRCのウェアを着た人がいるので、常にコミュニケーションを取ることができます。本当に開発陣との距離感などもすごく縮まっていて、ホンダ全体のパフォーマンス向上にも、これからもっと繋がっていくんじゃないかなと思いますね」
また、ホンダ陣営は今季からGT500クラスにプレリュードGTというニューウェポンを投入する。昨年まで活躍したシビック・タイプR-GTは4ドアハッチバックがベースだったが、プレリュードは2シータークーペにボディ形状を一新。すでに太田はシーズンオフのメーカーテストからステアリングを握っており、その印象を次のように語る。
「もちろんボディの形がシビックと全然違うので、特性もすごく違いますね。逆に言うと、まだまだ開発を今進めている部分もすごくあるので、そのあたりは昨年以上の結果を期待できるマシンだなと感じています。ですけど、やっぱりレースなのでライバルたちもレベルアップしているので、相対的な位置としてはもっとパフォーマンスを上げていかないといけないです」
太田によると、プレリュードGTはクルマのトータルバランスが良いため、特にフロントの回頭性などにポジティブな印象があるとのこと。ただ、岡山公式テストの初日、8号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTは午前・午後セッションともに14台中12番手という結果で走行を終えた。しかし、順位はまだそれほど重要ではないと太田は続ける。
「今回の僕たちは、持ってきたタイヤのコンパウンドを少し外し気味で、最後のアタックもタイヤが温まりきらなかったという印象があります。この結果はそれが大きな理由になっていると思っています。ただ正直、もちろんテストでもトップタイムで終えることはすごくポジティブですけど、まだまだ新しいクルマなので、僕たちがいちばん発展途上であることは間違いないはずです。まだテストは明日と富士での2日間もありますし、開幕までも時間があるので、順位を意識していないわけではないですけど、今はそこまで追いかけているものでもないという感じですね」
コンビを組む大津弘樹に関しても「もちろん、プライベートもすごく仲が良いので、そのあたりのコンビネーションはまったく問題ありません。お互い、ためらいなく意見を言い合っていて良いチームメイトにもなれていると思いますし、パフォーマンスの部分でも心配していません。もっともっと協力してやっていけるとも思うので、すごく満足しています」と良きパートナーになっている様子。
今季に向けては「もちろんチャンピオンを目指しているので、そこはまったくぶれていません。ですけど、やはり年間を通して、いろいろなアップダウンを経験しながら戦わないといけないのがスーパーGTなので、ポイントを獲れるときにしっかりと獲ることが一番大事だと思っています」と太田は意気込む。
「チームとHRCとともにプレリュードGTのパフォーマンスを底上げしていきたいですけど、最後にステアリングを握るのは僕たちドライバーです。そういった意味では、自分自身の力でライバルたちを倒していくようなシーズンにもしたいなと思います」
2年ぶりの参戦とはいえ、スーパーGTの厳しさは十分知っているはずの太田。今季はホンダ/HRCの威信を背負い、新型プレリュードGTでライバルを圧倒することはできるだろうか。狙うは“デビューイヤーチャンピオン”の称号だろう。
[オートスポーツweb 2026年03月06日]