「りゅうぐう」にもDNA構成物質=小惑星「ベンヌ」に続き―海洋機構など
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2026年03月17日 01:31 時事通信社

探査機はやぶさ2が地球に持ち帰った小惑星「りゅうぐう」の砂から、DNAやRNAを構成する5種類の核酸塩基すべてが見つかったと、海洋研究開発機構などの研究チームが発表した。米国の探査機が採取した小惑星「ベンヌ」の砂からも検出されており、生命の材料となる物質が地球外からもたらされたとする仮説を後押しする発見だという。論文は17日、英科学誌ネイチャー・アストロノミーに掲載された。
りゅうぐうやベンヌはいずれも有機物や水を含む炭素質小惑星。太陽系誕生当時の物質を内部に保持しているとされる。先行研究で、りゅうぐうからは核酸塩基の一つウラシルが検出されたほか、ベンヌからは5種の核酸塩基と糖などRNAの材料すべてが見つかっていた。
海洋機構の古賀俊貴・ポスドク研究員らは、りゅうぐうの砂約20ミリグラムから、水や塩酸を使って有機物を抽出。詳しく調べたところ、ベンヌと同様に5種の核酸塩基のほか、アミノ酸、尿素などの有機分子を見つけた。
古賀さんは「どちらの小惑星にも豊富な有機分子が存在することは、太陽系の形成過程に私たちの身体の源となる物質が当たり前のように存在していたという事実をより確かにした」と話した。
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